2024.01.12
先生から
名古屋市天白区の皆さん、こんにちは!
明倫ゼミナール植田校です。
中学生の皆さんは1か月後に学年末テストですよね。
今回は、歴史についてです。
江戸幕府の三代将軍、徳川家光の時に鎖国をはじめて、外国からキリスト教が入ってくるのを防ごうとしたのはみなさんが学習したとおりで、貿易を許可した国は中国とオランダの2か国でしたね。
・・・なんでオランダ?
と思った方は多いのではないでしょうか。
大航海時代で出てくる西洋の国はポルトガル(鉄砲)・スペイン(キリスト教)で、オランダの「オ」の字も出て来てないはずですよね。
もちろん、オランダもヨーロッパの国なのでキリスト教の国なはず。
ではなぜオランダはOKだったのでしょうか。
これは、オランダ側の希望が日本側の希望に一番適していたからだろうという説があります。
当時、ヨーロッパ諸国ではアジアとの貿易を望む国が多かったので、オランダの希望は「貿易」。
キリスト教を広めることではなかったのです。(スペインのイエズス会はキリスト教を広めに来た。)
その当時、オランダで信仰されていたキリスト教は、ざっくりいうと
「天国に行ける人間は元々決まっている」という宗派でした。
つまり、「(もともと決まっているのであれば、)キリスト教徒を増やしたところで、意味はない」という考えなのです。
キリスト教徒を増やしたくない江戸幕府と、増やすことに価値を持たないオランダの
思惑が完全に一致したからこその貿易相手国だったのです。
さらに、日本はこのときにオランダと貿易を開始したからこそ、江戸時代の末期に中国で起こった
アヘン戦争をオランダから入ってくる情報で知ることになり、不平等条約こそ結ばれますが
欧米諸国の植民地になることを回避できたのではないかというところにつながっていきます。
一見、覚えることが多い歴史ですが、「なぜこの国なのか?」「なぜこんなことが起きたのか?」
に注目すると、歴史の流れがわかってきます。
今はインターネットが普及していますので、気になったことはどんどん調べて
「あぁ、だからこうなのね。」という知識をどんどん増やしていくと定着は早くなります。
歴史が苦手、嫌いという方は、ぜひインターネットで調べるところから始めてみるのもいいですね。
明倫ゼミナールの授業では、上のように「なぜ?」を多く生徒に考えてもらう
「思考力学習」をテーマとしています。
丸暗記の勉強方法に限界を感じている生徒、保護者の皆さん、
下記の日程で新年度の説明会を開催いたします。
ご都合がよろしければ、ぜひご参加ください。
【明倫ゼミナール 新年度説明会】
1月14日(日)10:00~(全体説明+個別相談 あわせて1時間程度)
明倫ゼミナール植田校
当日の飛び入り参加も大歓迎です。
ご興味がある方は0120-272-731までお問い合わせください。
皆様のご来校、心よりお待ちしています。