2021.08.04
先生から
豊田市にお住まいの皆様、こんにちは。明倫ゼミナール豊田東校です。
本日は、自宅にいる時間が多くなっている夏休み期間に活用できる学習の方法についてお話しします。
皆さんは学習の際、一つの科目に対して「今日は長文問題をやろう」としたり、あるいは運動をする際「今日はランニングをやるぞ!」と一つのことに集中して行動しようとすることありませんか?
インターリーブとは、もともとはコンピューターなどがデータを扱う際にわざと不連続な形で配置して性能を向上させることを指します。つまりインターリーブ学習とは、「何かを学習する際に関連性があるものを混ぜる学習」=「変化を付ける学習」の事です。
例えば「今日は英語のリスニングの勉強をする」と決めた日に、リーディングの勉強や英単語の勉強を挟むということです。
また、教育心理学の領域で「1時間集中して勉強するより休憩をはさみながら(15分×4など)勉強した方が効果的である」といわれていることを参考にして、15分毎に学習内容に変化を付けてみると、より記憶に定着しやすいと考えられます。この時、時間を決めて一つずつタスクを行おうとしていた場合、その時間になったらそんなに中途半端でも次のタスクに取り組むことで記憶により効果をもたらします。
その理由は、ツァイガルニク効果によるものです。ツァイガルニク効果とは心理学者のクルトとグルーマが提唱した、達成できた事柄よりも達成できなかった事柄や中断している事柄の方をよく覚えている現象の事です。人は何らかの欲求が未完了の場合は緊張感が持続しやすく、それが達成されることで緊張感が解消するという仮説に基づいて実証されました。この効果で記憶にのこり、タスクを完了することで人の無意識にある完成に至ることを求める考えに沿って意識から消去し、反復演習によって意識を繰り返し、無意識化させ記憶に定着させることができると考えられます。
本日は心理学の観点から学習についてお話ししました。皆さんもインターリーブ学習で変化を付けながら、反復演習を行い学習に取り組んでみてはいかがでしょうか。
またお盆休み期間のお知らせです。
休み期間後にぜひ自習室のご利用ください。
加えて、休業中にお送り頂いたメールは、再開後に順次お返事致します。予めご了承下さい。