2021.09.04
先生から
豊田市にお住まいの皆様、こんにちは。
明倫ゼミナール豊田東校です。
今日は近く自民党総裁選が催されることを踏まえて、勉強とは違ったお話をしたいと思います。
皆さんは今の政治体制に対して何か思うことはありますか?
おそらく学校の授業の中で、王が民を統治する王政、民の意向をもとに国家を運営する民主制など、政治の形について学んできたと思います。人間の歴史では動物と同じように弱肉強食の時代、王様のいうことが絶対である時代、自分たちの自由を実現できる時代、というように生命の安全や自由がより確保できるように移り変わってきました。
現代の民主主義に基づく民主制は、多数決の選挙をもとに国家の意向を決める政治の方法ですが、令和の時代において限界が来ているのではと言われています。
なぜかというと、超高齢社会の日本では働き盛りの若者全員が選挙に投票しても、高齢者の3割が投票してしまえば高齢者の意向が反映されてしまうからです。人間は基本的に自己中心的な生き物なので、高齢者の意向が反映されるということは、国のお金が少子化対策などの国の成長を支える政策よりも、年金の拡充などの高齢者にとってメリットになる政策に使われるということになります。国のお金を稼いでくる働き盛りの国民が減っていくのに、国のお金を使う年金が増えていては日本の経済状況は次第に悪くなるばかりです。この状態では民主主義における多数決の原理はただの数の暴力へと変貌を遂げてしまっています。
このような時代に置いて若者の考えを国家の意向に反映させるためにはどのようにすればよいでしょうか。
選挙という手段が意味をなさなくなった今、ネットやSNSを利用して若者の声を直接的に届けることも一つの手段です。1年前、Twitter上で「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグに著名人や数多の一般人からの抗議が寄せられ、検察庁法改正が見送りになったことがありました。この出来事により国民が一丸となれば国政に直接的な影響を与えることが出来ることがわかったため、ネットやSNSを利用して「声を挙げる」ことにも一度参加してみるのはどうでしょうか。
もちろん、声を挙げて政治に影響を与えるからには正しい情報を得て自分の考えを作っていかなければなりません。
ネットには個人が書いた憶測や嘘の情報があふれているので、twitterやinstagramなどのSNSを参考にしすぎず、ニュースや日本政府の公式ページなど信頼できるサイトから情報を得るように心がけましょう。