2021.07.29
先生から
豊田市にお住まいの皆様、こんにちは。明倫ゼミナール豊田東校です。
本日は、7月も終わりに差し掛かっているということで、土旺用事(土用)についてお話します。
「土用の丑の日」と聞くとわかりやすいかもしれません。うなぎをたべて夏バテ防止するイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
では、土用の丑の日の「土用」はなにかわかりますか?土用は、土旺用事(どおうようじ)の略です。「土旺用事」は、「土の気が旺になり事を用うる」と読みます。ここでの「用」には「はたらき」という意味があることから、土の気がもっとも働く期間を指しています。そして「王」には「大きく伸びる」といった意味があり、「旺」は「日の光が盛んに四方に放たれるさま」を意味しているそうです。
土用というと夏を思い浮かべる方も多いと思いますが、土用は各季節にあります。陰陽五行説では宇宙は2つの陰陽と5つの元素(水、金、土、火、木)からできていると考えられています。春は「木」、夏は「火」、秋は「金」、冬は「水」が支配するとされ、残った「土」を各季節の終わりの18日間に当てはめたことから、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を土用といいます。次の季節へ移る前の調整期間といったところでしょうか。一般的には立秋前の18日間の夏土用をさします。この期間を暑中と呼び、暑中見舞いを出す時期でもあります。また、夏土用に入って3日目が晴れれば豊作、雨が降れば凶作といわれています。この豊凶占いのことを「土用三郎(どようさぶろう)」といいます。
明日は土用の間日ですが、まだ夏土用は続きますので、鰻や梅干しなど「う」のついた食べ物を食べる以外にも暑中見舞いを出す。衣類や書物の虫干しをする。梅干しの天日干しをする。薬草などをいれたお風呂に入る、などして季節の変わり目を健康に過ごせるよう気を付けてみてはいかがでしょうか。