三郷駅前校のブログ

「怒る」を「叱る」に変える3つの学習習慣

2024.07.02

その他

学習相談で保護者のみなさんにとお話をしていると、
「叱ってばかりじゃいけないと思うんですけど(勉強を)なかなかやらないんで、つい怒ってしまってけんかになってしまうんです…。」
「あまり言ってばかりじゃいけないんでしょうかね…。」
という相談を受けます。

どちらのご家庭でもよくある話ではないでしょうか?
(私もよく言い合いになっていました。お母さんごめんなさい!)

結論から言うと、親が子どもに気づいたことを言うことは正しいですから、遠慮することはありません。
ただし「怒る」は厳禁。「叱る」ことが大切です。

「怒る」と「叱る」の違いって何でしょう?

「怒る」とは「下心」がついているように、感情がベースにあり、その時々の基準が明確でなく統一性がない接し方を言います。
「叱る」は一見同じようでも、そこには明確な基準があり、相手に「なぜ注意されたのか」が明確に伝わる接し方を言います。

状況によって感情に支配されて「怒る」にならないために、子どもが納得してできる学習習慣を決めることで「怒る」を「叱る」に転化することができます。

あくまで一つの例ですが、保護者にご提案している「できる3つの習慣」を紹介します。

①開始時間を決める。
どんなに気合い・根性で徹夜などしても、それほど効果が出ないことは、大人のみなさんは経験でおわかりかと思います。まだ子どもはわかりません。テスト前だけ長時間勉強すれば効果が出ると思っています。1日の食事時間が決まっていて、適切な量の栄養をとることが結果的に丈夫な体を作るように、勉強も開始時間を決めて、脳に「空腹になる=知識を吸収しやすい」タイミングを作らせることです。まずは体が続けやすい環境を整えることが大切です。学習時間はその次の課題です。まずは始める時間を決めましょう!

②時間を意識して、勉強を「ゲーム化」する。
勉強時間は取っているのに量が全くはかどらない。こういったタイプの人は「自分の集中時間」を理解していない傾向が考えられます。時間を気にせずに勉強をしていると、本番のテスト時間のプレッシャーにやられて失敗する危険もあります。100均などでよいので自分用のタイマーを用意して、まず「自分が本当に集中できる時間(10分でも20分でもOK)を設定して、その時間で自分が何問できるか検証し、ノートの上段に日付とともに書き記しましょう。集中時間20分で1日2時間勉強するなら、学習時間を6セットに分割して勉強してみましょう!必ず日付とともに記録することです。何回か実践していると、ある日5問→6問に増えることも起こるでしょう。その時は派手なマーカーや付箋で記念日をデコレーションしましょう。保護者のみなさんはここが最高の褒め時!「自分のことを見ている」と気づくはずです。

③できれば、朝、英単語3つ+漢字3つを各5分練習
勉強に自信のない子どもは漠然と頑張って取れるべきところで点数を取っていないことが多いです。その典型が英語の単語と国語の漢字です。テスト前にまとめて練習をするのですが、短期間で記憶するには限界があります。なので、本当に短時間で、3分でも2語ずつでもよいので毎日歯磨きのように練習することで、特別な特訓なしで小問の点数を上げることができます。仮に1語ずつで実行しても1か月30語ずつ覚えます。次の月に反復して2か月かけたとしても30語の英単語と漢字が身につけばそれなりの勝負ができます。

子どもに学習について接するときは、テーマを見える化して、決して無理な設定はせず、できた時にはとにかく褒める。できなかったときはなぜできなかったか本人の口で語らせることが大切です。あくまで一例ですが参考になれば幸いです。

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