2021.05.21
先生から
千種区城山中学校、東星中学校、千種台中学校校区の皆様こんにちは! (他の中学校校区の皆様もこんにちは!)
本山駅付近の学習塾、猫洞通の明倫ゼミナール本山校校長の苫谷です。
先週、中学受験コースの5年生は「円」を学びました。
まずは下記の2つの公式はしっかり暗記しておきましょう!
円周率は正確には「3.14」ではありませんね。
「およそ3.14」ですね。
タイトルは私が小学校のときに覚えた円周率です。
今でも忘れません。
ところで、上記の公式のもとになる考え方は今から3,500年以上も前にエジプトで知られていました。
ただし、まだ円周率の値ははっきりしていませんでした。
「およそ3.14」を導き出したのはアルキメデスですね。
彼は上記の公式が正しいことを証明しましたが、その時に円周率が 3.14084 < π < 3.14286であることも見つけ出しています。
円に内接、外接する正多角形を利用して見つけ出しています。
この方法はこの後1000年以上も使われていきますね。
それにしても、当然パソコンも電卓もありません。
まだ算用数字(アラビア数字)も使われていません。
その中で、正多角形を細かく設定していき、導き出しているのですから、現代の我々には想像もつかないことです。
そして、5世紀の中国で「3.1415926」まで見つかります。
ちなみにヨーロッパでここまで見つかるのは15世紀になってからです。
日本でも江戸時代になると円周率の研究が独自に進んでいきます。
1681年に小数第16位まで、1722年に小数第42位まで見つけ出しています。
当然、漢数字を使っての計算です。すごいの一言です・・・
ちなみに、庶民レベルまでの数学の浸透具合では、当時日本は世界一の数学大国(和算)でした。
寺子屋で町人のこどもが「つるかめ算(実は今週5年生が学習しました)」等しっかり練習していましたからね。
その後はパソコンを利用して円周率を調べるようになります。
2020年現在では約50兆桁まで計算されているそうです。
1秒間に2つずつ数字を読み上げても70万年以上かかります。
まさに天文学的な数字ですが、まだまだ続くのですね。
まぁ、考え出したらきりがありませんが、とにかく私立中学受験コース5年生の人は「3.14」の掛け算にしっかり慣れることが大切ですよ!