2022.05.19
その他
岡崎市の皆さん、こんにちは!
明倫ゼミナール 東岡崎校です。
中学受験を目指す小学部 受験コースの5年生は先週・今週と算数で「つるかめ算」「差集め算」を学習しています。
いずれも受験算数の定番ともいえる特殊算なのですが、中学受験をしているお子さんが身近にいらっしゃらないと、聞き馴染みがないかもしれませんね。
たとえば、今週学んでいる「差集め算」の以下のような問題です。
何人かの子どもたちに色紙を配ります。ひとりに6枚ずつ配ると8枚あまり、9枚ずつ配ると7枚たりなくなります。色紙は何枚ありますか。
中学生以上の「数学」の考え方であれば、方程式で解くことができます。
子どもの人数をxとすると、6x+8=9x-7と式を立てることができ、x=5と求められ、式に代入して色紙が38枚と求めることができます。
しかし、小学生の「算数」では「方程式」は使えません。(入試の中で使ってもらっても構わないという中学校もありますが、中学受験は小学生が受ける入試なので、基本的に「数学」で学ぶ考え方は使いません。)
では、どのようにやるかというと、
6枚ずつのときと、9枚ずつのときの必要な色紙の差は 15枚(あまっている8枚+たりない7枚)。
1人あたりに配る枚数の差は3枚(9-6)なので、15(全体の差)÷3(1人あたりの差)=5(人数)
(色紙の枚数の出し方は、中学生と同様になるので以下省略)
といった考え方をします。
つまり、同じ個数で考えた場合、1つずつの差の合計が全体の差になっているという考え方です。(差を集めるので「差集め算」ですね)
今回の場合、求める過程の計算は同じようになりますが、根本的な考え方が違います。
中学受験を目指すお子さんの親御さんたちが一緒に算数を考えて、「そんな考え方をするんだ!」とか、「自分も勉強になる!」「頭の体操になる!」といった感想を持たれることも多いです。
「数学」は学問ですから、理論が先に立ったり、抽象的な考え方をしたりしますが、「算数」は身の回りのできごとを計算を用いて解決することが根本にあります。
問われているできごとの性質に応じて、色々な考え方を巡らして解答を求めていきます。
これは現在の教育業界で重視されている「思考」そのものではないでしょうか。
今回は算数に着目しましたが、「国語」では高校受験を越える分量の文章を読解したりと、「読解力」を養うこともできます。
今、教育で特に着目されている能力を養うことができるのです。
指導要領を超える内容ですから、決して簡単とは言えませんが、お子様の成長のために頑張ってみる価値は十二分にあると信じております。
中学受験にご関心がある皆さま。
小学校よりも多くのことを学習する中学受験の勉強スタートは早いに越したことはありません。
ご相談だけでも構いませんので、是非お問い合わせください。