2023.07.16
先生から
名東区・守山区・長久手市・尾張旭市の皆様こんにちは。
清水家藤が丘店3Fにある学習塾、明倫ゼミナール藤が丘校です。
子どもたちとお話をしていて、「解き筋」という言葉を最近よく使用します。
(例えば、問題の解き筋を意識しましょう、というような文脈で用いています)
その問題を解くうえで必要な一連の流れ、というのがありますよね。
最初に気付くべきポイント、次に超えるべき難所、という形で、
オーソドックスな出題でも一・二ヶ所は、
そしていわゆる難問・良問と呼ばれる出題には、
残念ながら抑えるべき急所が複数同時に存在するものです。
もちろん、その都度すべての急所に気付ける慧眼が備わっておればよいのですが、
なかなかそうもいきません。
当然ですが、簡単には気づけないから急所なわけです。
とすると、一見すると隠れているポイントを、何とかして見つける練習が必要になります。
言い換えれば、
「答えに辿り着くために足りない情報は何か」、あるいは、
「何が邪魔をして答えに辿り着けないのか」というような思考を癖づけることが必要になります。
大切なのは、国語の記述にせよ、数学の応用問題にせよ、そして理科や社会の資料の読み取りにせよ、
「一足飛びで答えに辿り着けない原因(ボトルネック)は何か」という視点で問題に当たれば、
見えてくるものが必ずある、ということです。
得てして急所というものは、全体を広く俯瞰することで見えるようになるものです。
着眼大局などと言いますが、こういう視野を持てるようになると、
自然と「作題者の誘導」に気付けるようになります。
「なぜ本文のこの部分にだけ傍線が引かれているのか?」とか、
「なぜこの2点間に長さが設定されているのか?」とかですね。
そうすると、帰納法的にゴール(答え)から逆算するような解き方が自然と身につく。
行き当たりばったりで先に進むより、着地点が決まっている方が道中は楽になるのが普通です。
ゴールを決めて解き進めるわけですから、なんとなく取り組むということも無くなります。
そうした一連のスタートとゴールを捉えることを、「解き筋」と表現しています。
(解き方でも良いのですが、「解き方の筋道」ということで)
当たり前ですが、こうした能力は一朝一夕では身につきません。
「わかりません」と質問に持ってくる前に、模範解答を見てしまう前に、
いかにして自分で解き筋を模索できるかどうか。
その繰り返しで培われる力を「思考力」というのだと思います。
思考力が身につくよう、この夏を頑張れると良いですね。