2023.11.20
先生から
名東区・守山区・長久手市・尾張旭市の皆様こんにちは。
清水家藤が丘店3Fにある学習塾、明倫ゼミナール藤が丘校です。
前回の記事の続きです。
例えば、ほとんどの子どもたちは、基本的にゲームが好きです。
大人が何人も集まって「こうすれば面白い」を突き詰めて作っているので、それは自然だと思います。
しかも、近年のゲームは「対戦」に主軸を置いたものが多いですから、昔のゲームと違って終わりがない。
理論上、無限に遊べてしまうという恐ろしい話があります。
ところが。
彼ら、あれだけ毎日熱中していたのに、ある時「飽きた」って言うんですよね。
「やることがなくなった」とか、「つまんなくなった」とか言って。
”理論上無限に遊べて”、”終わりが無い”のに、です。
それがどうしてかな、と考えたのですが、
おそらく「勉強が嫌いになる」ことと、本質は似通っているように思います。
つまり、
①「終わりが無い」ということは、「自分でゴールを決めなければならない」。
②「自分で決めたゴール」に対して、「一定の努力が必要になる」。
③「努力した通りに上手くなる」期間というのは、「初心者を脱する頃までに限定される(=一次関数的に一定量で上達しない)」。
④「その努力量で自分が上達しているかどうか」が、「勝敗という形で明確になってしまう」。
そしてこれが一番重要ですが、
⑤「上達・成長を感じない努力」は、単純に「面白くない」。
「努力に対して上達の実感がある時期」は「面白い」。
逆に、昨日やったことと同じことを今日も繰り返すだけだと「面白くない」。
つまり、ゲームがつまらなくなったり、ゲームに飽きたわけではなくて、「成長しない自分に飽きている」わけです。
勉強もこれと一緒です。
勉強したことがテストに出て、自分の努力に手ごたえを感じたら「頑張って良かった」と思う。
逆に、頑張ったのに点数がいまいちだった、となると、普通はやる気をなくします。
それでも好きなことなら、なかなか上手くならなくても楽しんで取り組めるという方はいらっしゃるでしょうが、
これが勉強になってもその通りにやれる方はそれほど多くはないでしょうね。
では、どのようにすればよいのか?というと、これもはっきりしています。
「成長が感じられるように、その日の達成目標をきちんと定める」。
これだけです。
結局のところ、その日の勉強で、何か一つ出来ることが増えれば良いわけです。
そうやって、「成長を実感する」ことが出来れば、「次も頑張ろう」とか「もう少しやってみよう」という気持ちになる。
その積み重ねを「やる気」と呼びます。
やる気を引き出すために、子どもたちには成長を実感できるような取り組み方を経験させてあげたいですね。