藤が丘校のブログ

作題者の意図を汲む。

2024.11.16

先生から

名東区・守山区・長久手市・尾張旭市の皆様こんにちは。

清水屋藤が丘店3Fにある学習塾、明倫ゼミナール藤が丘校です。

 

「今回のテスト範囲だとどんな問題が出ますか?」

つい先日、塾生の子にこんな質問をされました。

 

つまり、「作題者の側からはどんな問題を出したいものなのか?」を質問されたわけです。

これ、実はテスト勉強を進めるうえでとても大切な考え方だと思います。

 

当たり前ですが、テストというのは目的を持って実施されるものです。

学校で実施されるような定期テストであれば、「既習範囲の定着確認」が当然第一目標でしょう。

そして、その第一目標を達成するためにテストというのはわざわざ作成されています。

教える側の「こういう能力が身についているか確認したい」がちりばめられているのが定期テストの問題、ということです。

 

問題を作成する先生によって、同じ科目でも難易度が全然違う、というお話をたまにお聞きしますが、あれはその先生が重要視しているポイントが違うわけですね。

 

言ってしまえば、皆さんの「こういう問題出たら嫌だなあ」という問題が、大体作題者の側が見たいポイントとイコールになる、と言えます。

 

ですから、冒頭の質問に答えると「君が出ないで欲しいと思っている問題だよ」ということになります。

実際はもう少し細かく予想をお話しましたが、件の生徒はやや渋い顔をして勉強に戻られました。

どうあれ難問とは向き合わねばならない、ということですね。

 

さて、テスト対策の授業で扱う内容も、原則として「この単元で身につけて欲しい内容は?」という一点に立脚しています。

そこに各中学校の先生の癖や人読み(あの先生ならこういう出題をする!)が入り、予想問題というのが作られているわけです。

 

問題集を解く、というだけではなかなか勉強の効率が上がらないのは、そういう作題者の意図に思考が及ばないからです。

結局、自分で勉強するときにも「どういう出題がされそうか?」という視点を持っておかないと、なかなか芯を食った内容に寄せていくことは難しいと言えます。

 

「作題者の意図」を汲む。大切な視点だと思います。

すぐには難しいかもしれませんが、頭の片隅においておきましょう。


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