2023.04.01
その他
名東区・守山区・長久手市・尾張旭市の皆様こんにちは。
清水屋藤が丘店3Fにある学習塾、明倫ゼミナール藤が丘校です。
3月の中頃のことです。
この春まで中学受験コースに在籍していた新中1の生徒(仮にAさん)が、教室まで自習に来てくれました。
中学校からの課題がたくさん出ていましたから、それに集中して取り組むために足を運んでくれたそうです。
Aさんとは3年生の終わりから、丸3年以上の付き合いになりました。
もともととても元気な子でしたが、5年生に上がったころから急に大人びた印象でした。
取り組みの一つ一つがそれまでよりもずっと丁寧になり、小学生の成長の早さを感じたものです。
勉強量が増えていく中で自習時間も増し、難問にも粘り強く取り組めるようになった一方で、
6年生の2学期以降は何度か体調を崩してしまい、受験後半戦はとにかく体調不良との戦いでした。
目標のために必要な取り組みを理解していても、身体がそれについていかない。
それでも気持ちを奮い立たせ、勉強に向かわなければいけない、と思えるのはすごいことです。
自習に来てくれたその日も受験期と変わらぬ集中力を発揮し、
黙々と課題をこなしておられました。
3時間ほど経ち、そろそろ帰る時間、ということだったので、
お迎えが来るまでの間、最後に少し二人でお話をしました。
その中で、「受験勉強は大変だったと思うけど、終わってみてどうだった?」
というようなことをお聞きしました。
少し考えた後、Aさんからは一言、「受験して良かった」と。
「苦手だった算数・理科は今でも得意とは思えないけど、それでもずっと出来るようになった」
「変わらず苦手意識はあるけど、初めて算数が楽しいと思えた」
「国語も社会も前よりもっと得意になった」
「受験を通して、自分の出来ることがすごく増えた」
「だから、受験して良かった」
そう言って、Aさんは帰って行かれました。
決して順風満帆な受験生生活ではなかったと思いますが、
そのすべてを乗り越えて、とても良い成長をしてくれたんだなと思いました。
毎年、Aさんのような方との出会いに恵まれ、そして名残惜しい別れを経験します。
ただ、この名残惜しさは子どもたちの成長の証、ということなのでしょうね。
新生活が本格的にスタートしますね。
皆さんの「これから」も、これまで同様、心から応援しています。