私立中学受験科ブログ

間違って使っていた慣用句がありました!?

こんにちは。

明倫ゼミナール中学受験コースです。

令和5年度の「国語に関する世論調査」結果が文化庁から発表されました。

毎年話題になるのは、

慣用句の意味を正しく理解しているかどうかの項目です。

ということで。


やってみよう!

今回の調査で扱われた慣用句について、

辞書に載っている意味(正しい意味)で使われている方の文を選びなさい。

1 悲喜こもごも

 ア 合格発表日は、悲喜こもごもの受験生を見ることになる。

 イ 受験生活を振り返ると悲喜こもごもの経験をした。

2 悪運が強い

 ア 上から看板が落ちてきたが、悪運が強いのか当たらずにけがを免れた。

 イ 宿題をやっていなかったが、悪運が強いのか提出を求められなかった。

3 煮え湯を飲まされる

 ア 模擬試験で、算数の問題には何度も煮え湯を飲まされてきた。

 イ 親友だから貸したノートを「役に立たない」と言われて、煮え湯を飲まされた気分だ。

4 うがった見方をする

 ア 誰も解けない問題を出すのは、うがった見方をすれば、受験生への嫌がらせではないか。

 イ うがった見方をすれば、入試は受験生のしてきた努力を見るためになっている。

5 失笑する

 ア 受験間近なのにゲームの話ばかりする弟に失笑してしまった。

 イ 入試前の大事な模試で、お腹の鳴る音がして失笑してしまった。


答え

 すべてイの方が正しい。

1 悲しみと喜びを次々に味わうという意味で、

  複数の人々の様子を表す表現ではない。

2 悪い行いをしたのに報いを受けなかったという意味なので、

  悪い行いをしていることが前提で使う。

3 信頼していた人に裏切られるという意味。

  信頼しているからこそ「煮えた湯」に口をつけてしまった。

4 物事の本質をとらえた見方。

  「うがつ」は、穴をあけるとか突き通すことを表すので、

  深いところにたどり着くという意味で使っている。

5 こらえきれずに笑い出すという意味なので、

 本来は笑ってはいけない場面で笑ってしまった時に使う。

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