こんにちは。
明倫ゼミナール中学受験コースです。
2016年4月14日と16日に熊本県で震度7を記録しました。
震度7は地震のゆれの大きさを示す階級で最も高いものです。
「震度7」が適用されたのは、
1995年に発災した阪神淡路大震災からです。
以後、2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災、
2016年の熊本地震、2018年の北海道胆振東部地震、
2024年の能登半島地震が震度7を観測しています。
こんな大きな震災では多くの人が避難所生活を余儀なくされます。
地震大国であるにも関わらず日本の避難所は遅れているそうです。
断水のためにトイレに水を流すことができない、
非常食の配布はできても温かい食事を用意することができない、
体育館の床などに雑魚寝(ざこね)状態、
という避難所では、
トイレへ行くことをがまんしたり、
トイレへ行く回数を減らすために水分補給を制限したりして健康を害する人、
栄養の偏った食事しかとれなくて体も心も弱ってしまう人、
感染症に罹患(りかん:感染症にかかった状態)した人などが出ます。
細菌やウイルスは床に落ちます。
人が歩くと、それがホコリと共に舞い上がります。
床に寝ていることで感染症に罹患する可能性が高くなってしまうのです。
「TKB48」という言葉があって、
TKBはトイレ・キッチン・ベッドのことで、
発災から48時間以内に避難所にトイレ・キッチン・ベッドを整備することを意味しています。
避難所の設営をイタリアに学ぼうということで話題になりました。
イタリアでは、自治体がキッチンカーを持っていたり、
コンテナ型のトイレカーやシャワーカーなども用意されていたりとか。
「避難所は学校の体育館に毛布を敷いて寝る」
が当たり前でない避難所設営が求められています。