こんにちは。
明倫ゼミナール中学受験コースです。
名古屋中学校の算数の入試問題に二次元バーコードを題材にした問題がありました。
算数の問題ですから、
二次元バーコードの仕組みを知らなくても大丈夫ですが、
特長を考える問題もあって興味を持った受験生もいたと思います。
二次元バーコードというより、
株式会社デンソーウェーブの登録商標である「QRコード」と言った方が、
「ああ、スマホで読み取ってる図形ね」
とピンときますね。
QRコードは「Quick Response」の略語で、
「素早い反応」という意味で、
スマホで読み取ると早く多くの情報を得ることができます。
この便利なものを発明したのは、
上記のように日本の企業、しかも本社は愛知県(阿久比町)にあります。
「バーコード」というと、
商品の値段などを読み取れる縦線の並んだものですね。
縦線の並び(しましま)で情報を記録しているのですが、
二次元バーコードは縦方向と横方向の面で情報を記録しています。
線を一次元、面を二次元、立体を三次元と言うので、
「二次元」バーコードと呼ぶのです。
この二次元バーコードの4隅のうち3隅には、
「切り出しシンボル」という四角形が配置されています。
この切り出しシンボルは、
「ここに二次元バーコードありますよ」と知らせる役割があるそうです。
また3つあることで四角形の2辺の長さがわかるので、
二次元コードの範囲(面積)がわかります。
そして一隅(右下)に切り出しシンボルを配置していないので、
「右下に切り出しシンボルがない向きが正しい」となるため、
いろんな角度から読み取ることが可能になるのです。
切り出しシンボルは、
黒い正方形の中にそれより小さい白い正方形が入っていて、
さらに小さい黒い正方形が入っています。
それぞれの正方形の一辺の長さの比は、
7:5:3です。
その3つの正方形の中心が重なるように図形を重ねます。
そうすると中心に黒い正方形があって、
その外側に白い枠ができて、
さらにその外側に黒い枠ができていますね。
(図を思い描いてください!)
真ん中の黒い正方形の一辺の長さ、
その辺の両側のある白い枠の幅、
さらにその外側の両側にある黒い枠の幅の比は、
1:1:3:1:1になる(出題されていましたね)のです。
印刷物では、この比率は一番使われていなかったということで、
他の図形を間違えて認識しないように、
この比率に決められたそうです。