こんにちは。
明倫ゼミナール中学受験コースです。
2023年4月に佐賀県吉野ケ里遺跡で石の棺(ひつぎ)が発見されました。
石棺墓(せっかんぼ:石の棺)は、
長さが1.8メートル以上、幅約35センチメートル、高さ約30センチメートルで、
中は土で埋まっており、
人骨も副葬品も発見されませんでした。
石のふたの裏側には無数の✖印が刻まれており、
魂を封じ込める意味?天体と関係があるのでは?など、
意味は明らかになっていませんが珍しい発見のようです。
吉野ケ里遺跡は、
発掘された規模になったのは弥生時代後期(3世紀中後期)と考えられています。
奈良市にある国内最大の円墳・富雄丸山古墳から出土した、
全長約2.4メートル・幅約6センチメートルで、
刃が左右にうねるような形をした蛇行剣が、
2023年6月に公開されました。
また国内で出土した銅鏡としては最大の長さ約60センチメートル、
幅約30センチメートルの盾のような形をした銅鏡も見つかっています。
富雄丸山古墳は4世紀後半に造られたと考えられていますが、
誰が葬られているかはわかっていません。
やってみよう!
1 次の各文で弥生時代中後期の説明として正しいものを選びなさい。
ア 狩猟・採集が中心であったが豆類などの栽培もし、定住生活を営んでいた。
イ 人々は稲作を行って生計を立て、台地に竪穴式の住居をかまえていた。
ウ 貧富の差・身分の差が生じて、権力者は巨大な古墳を造らせるようになった。
エ むらやくにで水や土地をめぐって争いが起こっていた。
2 次の各文で吉野ケ里遺跡の説明になっているものを選びなさい。
ア 相沢忠洋が発見した遺跡である。
イ お雇い外国人であったモースが発見した遺跡である。
ウ 稲作の様子がよくわかる遺跡である。
エ 堀に囲まれた遺跡である。
3 ワカタケル大王の名の入った鉄剣が発見された古墳を2つ選びなさい。
ア 大仙古墳 イ 稲荷山古墳 ウ 箸墓古墳 エ 江田船山古墳
4 吉野ケ里遺跡は、邪馬台国のことだとする説がある。
邪馬台国のことを記した中国の歴史書を答えなさい。
5 邪馬台国の女王卑弥呼に関する説明として誤っているものを選びなさい。
ア 人前に姿を現さず、占いによって国を治めた。
イ 生涯夫を持たず、弟が政治の補佐をした。
ウ 弟が卑弥呼の後を継いで邪馬台国を治めた。
エ 魏から「親魏倭王」の称号を与えられた。
答え
1 エ
2 エ
3 イ・エ
4 『魏志』倭人伝
5 ウ 卑弥呼の同族の女性「壱与(いよ)(台与:とよ とも)」が継いだと伝わる。
1月27日のブログ「国内最大の鏡と剣が出土」でも扱っています。