こんにちは。
明倫ゼミナール中学受験コースです。
奈良市の富雄丸山(とみおまるやま)古墳は、
1600年以上前の4世紀後半につくられたと考えられている、
直径約109メートルもある日本最大の円墳です。
その富雄丸山古墳から盾形(たてがた)銅鏡と蛇行剣(だこうけん)が発見されました。
青銅製の銅鏡というと円型を思い浮かべますが、
敵の攻撃から身を守る盾の形をしています。
蛇行剣はヘビが動くようにクネクネした形の剣で、
武器というより儀式に使われたと考えられています。
盾形銅鏡は長さ約64センチメートル、幅約31センチメートル、
蛇行剣は長さ約2.3メートル、柄なども合わせると2.6メートルにもなり、
ともに国内で出土した青銅鏡と蛇行剣では最大です。
それらは造り出しと呼ばれる円墳に付属する舞台のような場所から見つかりました。
造り出し部は埋葬(まいそう:死者をうめること)の儀式が行われた場所と考えられています。
そこで発見された盾形銅鏡と蛇行剣は死者を守るという意味があったと考えられています。
やってみよう!
1 古墳は土を高く盛り上げた墓のため、
斜面には盛り上げた土がくずれるのを防ぐための石が敷き詰められた。
この石を何と呼ぶか、次から選びなさい。
ア しき石 イ ふき石 ウ もり石 エ とめ石
2 古墳の上や周りには、人や家などの形をした素焼きの焼き物が並べられた。
それを何というか答えなさい。
3 次の文のうち、古墳の説明についてあやまっているものを選びなさい。
ア 有力者が自分の力を示すためにつくらせた時期があった。
イ 古墳がどんどん巨大化していたが、最大の古墳である大仙古墳が完成したことで、
その後は古墳がつくられなくなった。
ウ 大化の改新として行われた改革のひとつに、
墓の大きさに制限を設けるものがあり、それによって古墳がつくられなくなっていった。
エ 同じようなデザインの鏡や武具があちこちの古墳から出土することから、
ある権力者の支配が及んでいた範囲や権力者同士のつながりなどを推測できる。
答え
1 イ
2 埴輪(はにわ)
3 イ