こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験コースです。
6年生の理科の授業で津波の起こるしくみの解説が聞こえてきました。
ちょうど11月5日は「世界津波の日」ですね。
嘉永7年(1854年)11月5日夕方に安政南海地震が発生しました。
全国で数千人が亡くなったという巨大地震でした。
その後に津波が何度も押し寄せたそうです。
暗くなって逃げまどう人々がいるだろうと、
濱口梧陵という人が丘の上で稲束に火をつけて目印にし、
人々の命を救ったという話があります。
これをもとにした「稲むらの火」という物語があります。
原作者は「怪談」で有名な小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)です。
五兵衛という村の長が地震に気づいたが、
祭りの準備に夢中になっている村人は気づかない。
沖に向かって引いていく海を見て、
津波が来ると予想した五兵衛は、
村人を避難させる方法を考えた。
高台には刈り取るばかりに実った稲が植わった五兵衛の田んぼがある。
それに火をかければ火事だと思って村人が集まって来る。
こうして多くの村人を救ったという話になっています。
やってみよう!
1 津波が迫っている時は「てんでんこ」でと言われています。
この言葉はどういうことを表したものか次から選びなさい。
ア 自分の命を守ることを最優先に考えて行動しなさい。
イ 近くにいる人と協力し合って、多くの人が助かる行動をしなさい。
ウ 逃げ遅れた人がいないかを確認してから逃げなさい。
エ 大声で叫んだり、大きな音をたてたりして周りの人に危険を知らせなさい。
2 稲村の火のもとになった話は、紀伊国広村に伝わる話がもとになっている。
紀伊国とは現在の何県になるか答えなさい。
3 次の文で誤っているものを答えなさい。
ア 津波は地震の時の断層の運動によって海底が変形し、
それにともなって海面も変動することで発生する。
イ 津波は火山の噴火によっても発生することがある。
ウ 津波が発生する前ぶれとして、井戸の水位が下がるという現象が報告されている。
エ 津波は海底の変形の仕方や風向きなどによって一方向に動くため波が高くなる。
答え
1 ア 津波は見てからでは逃げ切れないと言われるほど迫るのが早い。
2 和歌山県
3 エ 水面に石を投げ入れたように広がる。
イ 2022年1月15日 トンガの火山噴火により津波発生