こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験コースです。
食料品の値上げから10月はスタートした感じですね。
帝国データが主要飲食料品メーカー105社を対象に調査した結果では、
2022年は7月までに8000品目の実質的値上げがあったそうです。
そこへ10月からさらに6000品目以上が値上げをしたわけです。
この値上げの大きな原因としては「円安」が挙げられています。
6年生は円安というものがどういうものかを習っていますね。
1年前は、1ドルが110円くらいで交換できました。
現在は、1ドルが144円くらいでの交換となります。
1年前と比べて3割くらいドルが高く(円が安く)なっています。
これがこのまま輸入品の価格に反映した場合、
同じ品物を1年前よりも3割高く買うことになります。
逆に輸出品は3割高く売れることになるので、
輸出品を製造しているメーカーの利益が上がりますが、
それが社員の給料などに反映するのはすぐにではありません。
日本の労働者の約7割がサービス業に従事しています。
食料自給率は40%弱で多くの食料を輸入に頼っています。
「現地生産」という言葉を習ったように海外に工場を移してもいます。
こんなことから円安のメリットよりもデメリットの方が目立つのですね。
今回の円安はあまり歓迎できないことかもしれませんが、
習ったことが実社会で起こっているので、
確認しておきましょう。