こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験コースです。
6年生は日本の木材輸入国上位3か国を言えますか?
5年生は習ったばかりですね。
2020年資料では、
アメリカ合衆国、カナダ、ロシア連邦の順でしたね。
この木材に関してもロシアのウクライナ侵攻の影響が出てきました。
虫害や山火事、コロナ禍による製材所などの労働者不足などから木材が不足していたところに、
新型コロナウイルスが世界的に大流行したばかりの頃より経済が回復してきたことや、
リモートワークが広がり郊外に住宅を持つ人が増えたことなどから、
木材需要に対して供給が追いついておらず、
木材の価格がどんどん上がりました。
この木材価格の急激な上昇を1970年代のオイルショックになぞらえて、
「ウッドショック」と言いました。
さらに、現在はロシアに対する経済制裁として、
ロシアからの木材の輸入を禁止しています。
このことからさらに木材が手に入りにくくなり、
第2次ウッドショックが来るとも言われているようです。
日本は約7割が森林で、
春になるとスギやヒノキの花粉に苦しんでいる人も多いですね。
では、国産の木材がどのくらい利用されているかというと、
現在は国内で使われている木材の40%くらいが国産木材に回復しました。
戦後の復興、高度経済成長で多くの木材が必要になったため、
多くの木材を外国から輸入するようになり、
2000年代には80%以上が外国産になりました。
日本では製材や運搬にかかる費用が高く、
また木が建築資材として使うためには木の生長を待たなければなりません。
質が良く価格の安い外国産の木材がどんどん輸入されたのですね。
このため日本では林業に携わる人が少なくなってしまいました。
政府は2025年までに木材自給率を50%にする目標を掲げています。
日本の山林は多くが人工林でおおわれています。
人工林は人の世話が必要です。
日本の木材自給率を上げることで、
林業を活性化させるとともに健康な山林を保持して「緑のダム」の役割や土砂崩れの防止を図るねらいもあります。