こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験コースです。
先日、5年生の社会科で「日本の貿易」に関して学習していることで、
小麦の輸入について触れましたが、
インドが小麦の輸出を停止すると発表しました。
愛知県でも小麦の栽培をしていますよ。
インドは小麦の生産量で、
中国に次ぐ世界第2位を誇ります。
輸出量では中国もインドもトップ10(2020年統計)に入っていません。
これは社会科で習ったように、
人口の多い国ですから国内消費に回る分が多いのですね。
今回の輸出停止も国内消費分を確保するためです。
ロシアもウクライナも小麦の世界的な生産国であり輸出国です。
2020年の統計で、
ロシアは生産量第3位・輸出量第1位、
ウクライナは生産量第8位・輸出量第5位です。
ロシアのウクライナ侵攻で、
ロシアは経済制裁を受けて取引量が減り、
ウクライナは流通が滞っているだけでなく、
今年の収穫量が大幅に落ち込む見込みです。
また、昨年、北アメリカは天候不順に見舞われて不作となりました。
これらの要因で小麦の値段が上がっているのですね。
アメリカやカナダの大規模農家は、
大型の機械を使って小麦栽培をしていますから、
燃料代が上がっていることで生産量を増やすことが難しいという事情もあるようです。
「食料の安全保障」という言葉をよく聞くようになりました。
日本の食料自給率が低いことも一層問題視されそうですね。