こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験コースです。
総選挙と同時に行われる最高裁判所裁判官の国民審査では、
審査対象だった11人全員が信任されました。
最高裁判所の裁判官は、
最高裁判所裁判官に任命されてから最初の総選挙の時に国民審査を受けます。
また、その国民審査から10年たった最高裁判所裁判官は、
10年たった後の最初の総選挙で国民審査を受けます。
有権者は、対象となっている裁判官の氏名が記載されている用紙を受け取り、
不適切だと思われる裁判官の氏名の上の空欄に✖印をつけます。
✖印が記載された投票用紙の総数が、
✖印の記載されていない投票用紙の総数を上回るとやめさせられます。
今までに国民審査の結果でやめさせられた裁判官はいません。
今回の国民審査では、
夫婦が同じ姓(名字)にするという規定を記した法律を合憲(憲法違反ではない)とした裁判官に、
✖印がついた票が多かったという特徴がありました。
現在の法律では、
夫婦は同じ姓でなければならず、
異なる姓の人が結婚する場合は、夫婦どちらかの姓にしなければなりません。
そこで「選択的夫婦別姓制度」と言って、
夫婦それぞれが結婚前の姓のままを希望するなら、
結婚後もそのままの姓で良いとする制度の導入を求めている人たちがいるのです。
やってみよう!
1 最高裁判所裁判官の人数を答えなさい。
2 最高裁判所長官を指名し、その他の裁判官を任命する機関を答えなさい。
3 最高裁判所は、憲法違反をしているかどうか最終的に判断することから何と呼ばれるか答えなさい。
4 次の文のうち正しいものを一つ選びなさい。
ア すべての裁判所が違憲立法審査権を与えられている。
イ 第一審の判決が不服な場合は上告することができる。
ウ 民事裁判で原告は弁護人をつけなければならない。
エ 殺人などの重大な刑事裁判は、最高裁判所か高等裁判所で判決を出さなければならない。
オ 日本の裁判において判決は裁判官が出すもので、国民が関わることはない。
5 あなたは、夫婦同姓、選択的夫婦別姓のどちらに賛成しますか。
それを明らかにし、その理由も含めて書きなさい。
答え
1 15人
2 内閣
3 憲法の番人
4 ア
イ 第二審の判決を求めることは「控訴」
ウ 刑事裁判において、被告人に弁護人をつける。
エ 地方裁判所で判決を出すが、控訴や上告が認められると、
高等裁判所や最高裁判所で審理(事実を明らかにする)する。
オ 裁判員制度では量刑判断にも関わる。
5 解答例
夫婦同姓に賛成です。
同じ姓であることで家族としての一体感が生まれ、
助け合う気持ちが強くなると思うからです。
選択的夫婦別姓に賛成です。
結婚すると女性の方が姓を変えることが多いので、
男女平等の考え方に合わないと思うからです。
5は、あくまでも解答例です。
ぜひ、ほかにもどんな意見があるか調べてみてください。