こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験コースです。
社会科で「豊作びんぼう」という言葉を習います。
キャベツやレタス畑をトラクターでつぶしている写真が思い浮かんだ人もいるでしょう。
豊作びんぼうというのは、
野菜がとれ過ぎることによって値段が大きく下がり、
農家の収入も大きく減ってしまうことです。
一定の価格で買い取ってもらう契約になっておれば良いのですが、
生産量や需要量(消費者が買い求める量)によって価格が変わる農産物では、
起こる現象ですね。
逆に天候不順で不作になって値段が上がる場合もありますが、
この場合は生産量が少ないので農家の収入が大きく上がるかというとそうともならず。
さて、コロナ禍で豊作びんぼうのような状態にあるようです。
緊急事態宣言の発令やまん延防止等重点措置の適用により、
特に都市部での飲食店の売り上げが落ちて、
行き場を失った農産物が出ているからです。
フードバンクのように食料を必要としている施設等に送って、
食品ロスを減らす取り組みをしている組織もありますが、
全国的な問題であることや農産物だけのことではないので、
解決というところまでは届きません。
このような社会のつながりを考えることも中学受験の勉強のひとつです。
特に6年生は報道番組を見て、そういう勉強もしておきましょう。