こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
「大学入試センター試験(以下、センター試験)」から、
「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)」へと変わった試験が今日から実施されています。
現代は、人・モノ・情報などが、国や地域をこえて行き来するグローバル社会となりました。
それだけでなく、人工知能(AI)やロボットの進化、
少子高齢社会が進み人生100年時代になると言われているなど、
世の中は大きく変化しています。今年のコロナ禍(か)も社会を変化させました。
そういった変化していく社会で活躍できる人材となるには、
「新たな価値を創造していく力」を身につけなければならないと考えられています。
文部科学省は、新しい社会を生きぬくために育てるべき力として「学力の三要素」を挙げています。
学力の三要素とは、
①知識・技能の確実な習得、
②(①をもとにした)思考力・判断力・表現力、
③主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度のことです。
変化する社会に対応するためには、深く考え、正しく判断しなければなりません。
一人でやれることは少なく、他人と協力しなければやれないことが多い世の中では、
問題点を見つけ、自分の考えを相手にうまく伝える表現力も必要になります。
そういったことを可能にするためには、まず、多くの知識や技能を身につける必要があるのです。
このため、今回の変更により、大学入試は今より難しくなるはずです。
出題方針を見ても、センター試験は、想定平均点が六割なのに対して、
共通テストは五割となるように問題が作られると言われています。
学んだ知識を確認する問題だけでなく、
資料などから課題を発見して解決方法を考える出題もされる予定です。
もう一つ、英語の試験が難しくなることも特徴の一つです。
グローバル社会で活躍できるように、具体的にはリスニングが今までよりも重視されます。
リスニングというのは、まとまった量の英文が読み上げられ、
それを聴いて内容をつかみ、問題に答えるという出題です。
日本語でも、書いてある文章を自分の速度で読んで内容をつかむより、
他人が読み上げた文章を聴いて内容をつかむ方が難しいですね。
これからの世の中では、
深く考え自分で正しい答えを導き出すために、
しっかり勉強することが求められています。
また、前述のような学力は一夜漬け的な勉強では身に付きません。
私立中学高等学校の六年一貫教育ならば、
大学入試に対応できる力をつけられると期待されています。