こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
11月3日はアメリカ大統領選挙です。
アメリカ大統領選挙は4年に一度、11月最初の月曜日の翌日と決められています。
今年は東京オリンピック・パラリンピックが延期されましたが、
普通はオリンピック・パラリンピックと同じ年です。
アメリカ合衆国は日本にとって(世界の多くの国にとっても)大きな影響を与える国ですから、
誰が大統領になるかはとても注目されます。
アメリカは共和党と民主党の二大政党制です。
現職のトランプ大統領は共和党です。
対立候補のバイデンさんは民主党です。
前大統領のオバマさんは民主党で、バイデンさんはオバマ大統領時代の副大統領です。
トランプ大統領はアメリカの利益を最優先する「アメリカ第一主義」という考えです。
それに対して、バイデンさんは国際協調をうったえています。
日本の内閣総理大臣もアメリカ大統領も行政権(政治をする権限)の長である点は同じですが、
選出方法は異なります。
内閣総理大臣は国会議員の中から国会で指名されます。
アメリカ大統領は国民が選ぶしくみです。
共和党、民主党からそれぞれ大統領候補者を1名にしぼります。
今回は、トランプさんとバイデンさんです。
また、州ごとに決められた数の「大統領選挙人」を選びます。
選挙人は共和党候補(今回はトランプさん)を支持する人の代表、
民主党候補(今回はバイデンさん)を支持する人の代表といった位置づけです。
複数人いますから「大統領選挙人団」とも言います。
11月3日は、国民が州ごとに、この大統領選挙人(実際はどちらの政党か)を選ぶ日なのです。
選ばれた大統領選挙人が12月に大統領選挙に投票するのです。
「勝者総取り方式」と言って、
ある州の選挙人の人数が10名だとします。
その州で共和党の選挙人団の集めた票の方が多ければ、
その州は「共和党を支持する州」ということで、
その州の大統領選挙人は10名全員共和党支持者が選ばれます。
このように各州で共和党・民主党のどちらを支持する選挙人の数が決まるので、
12月の投票を待つまでもなく、
共和党候補(トランプさん)、民主党候補(バイデンさん)のどちらが大統領になるか決まるのです。
しかし、今回は、コロナ禍で郵便投票が増えそうなのですが、
トランプ大統領は郵便投票は不正があると主張しているので、
すんなりアメリカ大統領が決まらないのではないかと心配されています。