こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
今日から「立秋」です。
「暑中お見舞い」から「残暑お見舞い」に変わります。
今日は多くの地域で気温35度以上の「猛暑」が予想されており、
「秋?」と思いますね。
あるいは「旧暦だから季節とズレている」と思った方もいらっしゃいますか?
「立秋」は「二十四節気」の一つです。
二十四節気は1年間の太陽の動きを24に分けて季節を呼んだものです。
ですから「立秋」は昔からこの時期なのです。
二十四節気は中国で作られた暦なので、
旧暦と新暦の違いではなく、
地域による季節のズレや気候の違いなのですね。
また、立秋は「秋になった」ということでなく、
「秋の気配を感じられるようになる」という意味です。
立秋から15日程後は「処暑」と言って、
この日から暑さがだんだん和らぐとしていますから、
やはりまだまだ暑い日が続きますね。
秋来(き)ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる
古今和歌集にある藤原敏行の歌で、
立秋に詠んだ歌と伝えられています。
この歌は教材でもよく使われているので、
見たことがあるという人もいますね?
「秋が来たと、目にははっきり見えないけれども、風の音に(秋を)気づかされたよ」
といった意味ですね。
平安時代も立秋の頃は、かすかに秋を感じられる程度だったのですね。