こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
今日の新聞の一面は「香港国家安全法成立」ですね。
この法律は、
香港での中国政府に対しての反対活動を取り締まることができる法律です。
アヘン戦争(1840年)で清国がイギリスに敗れました。
この時に南京条約が結ばれて香港はイギリス領となりました。
6年生の皆さんは、
清がイギリスに敗れたことを知った江戸幕府が、
異国船打払令をゆるめたということを習いましたね。
1984年に英中共同声明が出され、
香港がイギリスから返還されて50年間は、
香港の資本主義体制の自治を認めています。
1997年7月1日に香港は中国に返還されましたが、
英中共同声明に基づいて50年間は「一国二制度」が維持されることになりました。
今回成立した香港国家安全法は、
中国政府の香港に対する権限が強化されるため、
「一国二制度」が守られないという批判が出ています。
香港では、
中国政府の取り締まりを恐れた民主派団体が、
解散したり、メンバーの海外脱出の動きがあったりするようです。
一方で、
中国と経済的な結びつきの強い企業などは、
この法律を歓迎するところもあるそうです。
やってみよう!
1 香港がイギリス領となるきっかけとなった戦争を答えなさい。
2 1をきっかけにゆるめられた幕末の命令を答えなさい。
3 中国は社会主義体制ですが、香港は中国国内にありながら資本主義体制です。
この制度を何というか漢字で書きなさい。
4 かつて日本の植民地であり、現在は中国政府から3の制度にすることをすすめられている地域を答えなさい。
5 現在の中国の国家主席(指導者)を答えなさい。
答え
1 アヘン戦争
2 異国船(外国船)打払令
3 一国二制度
4 台湾
5 習近平