こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
日本時間の2月1日8時にイギリスがEUを離脱しました。
日本とイギリスの時差は9時間ですから、
1月31日午後11時ですね。
フランスとドイツの国境付近は資源が豊富な地域です。
その地域をめぐっての対立が絶えませんでしたが、
第二次世界大戦後、
1952年に、石炭と鉄鋼の産出・生産・貿易などを共同で管理する
ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)ができました。
最初の加盟国は、フランス・西ドイツ・イタリア・ベルギー・オランダ・ルクセンブルクでした。
(2017年、南山中学女子部がこれについて出題しています)
1967年には、ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体、ヨーロッパ経済共同体、ヨーロッパ原子力共同体と、
3つになっていた組織を統合して、
ヨーロッパ共同体(EC)となりました。
その後、イギリス、アイルランド、デンマーク、ギリシア、ポルトガル、スペインと加盟していきました。
経済だけでなく政治的にも統合する内容のマーストリヒト条約が1993年に発効となり、
ヨーロッパ連合(EU)が誕生しました。
EUでは、加盟国間の人・物・サービス・お金の移動が自由です。
多くの国で共通通貨ユーロが使われています。
(イギリスは自国通貨「ポンド」を使用)
加盟国間は自由に経済活動と協力によって発展することを目的とした組織です。
欧州議会や欧州連合司法裁判所、欧州連合理事会、欧州中央銀行などの組織があり、
1つの大きな国のようになっています。
しかし、それぞれの国の国民生活を守る社会保障制度や防衛力は、
EUとしては持っておらず各国に任されています。
先ほど、1つの大きな国と言いましたが、
その点から加盟国の人々は、
イギリス人、フランス人、ドイツ人など、
それぞれの国に所属しているのであって、
EU人ではないという意識です。