こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
6月に大阪でG20がありましたが、
8月28日から30日にかけて、
横浜で「TICAD(ティカッド)」という国際会議が開かれました。
TICADというのは、
Tokyo International Conference on African Developmentの略で、
「アフリカ開発会議」と訳されます。
1993年に第1回が東京で開催され、
今回で7回目になります。
東西冷戦終結後、
アフリカへの関心が薄れ、支援が減りました。
それに対して、アフリカの支援の必要性を訴えるため、
日本が主導して開催しました。
近年のアフリカは経済発展がめざましく、
ⅠMF(国際通貨基金)によると、
国内の経済成長率が6%を超える世界27か国に、
アフリカから11か国が入ったそうです。
ちなみに日本の成長率は1%にも満たない状況です。
経済発展とともに人口も増えていますから、
日本企業の進出すべきなのですが、
日本から遠いだけでなく、治安の悪い国や地域があるため、
なかなか進出が進まないようです。
中国は、
アフリカ最大の貿易相手国であり、
最大の支援国でもあります。
貿易額は、日本の7倍以上の22兆円以上、
アフリカへの支援額は日本の倍の6兆円以上、
アフリカに暮らす中国人は日本人の100倍以上の100万人以上と、
たいへん大きな影響力を持っています。
「中国アフリカ協力フォーラム」という
TICADと同じような会議も開催しています。
日本政府には、
アフリカ諸国が中国に傾き過ぎないようにしたい
という考えがあります。