こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
今夜はお月見をしてますか?
月にすすきとお団子をお供えしているご家庭もあるでしょうね。
今月の『受験科ジャーナル』にも「中秋の名月」について載せました。
6年生は、今日の理科の授業で、ちょうど天体の復習をしましたね。
もちろん「月の満ち欠け」も出てきました!
夜空を見上げて、授業内容を思い浮かべてみましょう!
以下、今月の「受験科ジャーナル」の一部です。
『月をながめてみましょう』
旧暦の八月十五日に出る月を「中秋の名月」と言います。
旧暦では、七、八、九月を秋としました。
「中秋」は秋の真ん中、八月十五日のことです。
旧暦では、真っ暗な新月から徐々に満ちて満月になり、
また徐々に欠けて新月になるまでを一か月としました。
十五日は月の真ん中ですから満月になります。
つまり、中秋の名月というのは、「八月十五日の満月」のことなのです。
しかし、現代の暦は太陽の動きを基に作られていますから、
旧暦の八月十五日にあたる日が満月とは限りません。
今年の中秋の名月は九月十三日なのですが、満月は翌十四日です。
平安時代の貴族たちは、
すでに月見の宴(うたげ・大勢で飲食や歌などで楽しむこと)を開いていたとのことです。
江戸時代頃には、庶民も中秋の名月にお供え物をして楽しんでいました。
収穫の秋ですから、庶民にとっては、作物が収穫できたことを喜ぶ意味もあったようです。
さて、この月ですが、いったいどのようにしてできたのでしょうか。
現在、有力な説とされているのは「巨大衝突説」や「複数衝突説」です。
これは、今のような大きさになった地球に、
原始惑星と呼ばれる天体がぶつかった時に、
飛び散った岩石などが再び集まってできた天体が月であるという説です。
原始惑星というのは、直径数キロメートルの小さな天体がぶつかり、
合体して大きくなっていった天体です。
地球にぶつかったと考えられる原始惑星は、
地球の十分の一ほどの重さで直径は半分ほどの巨大なものと考えられています。
では、この時、地球にいた生き物はどうなったのか?
この頃の地球は、まだマグマオーシャンといって、
岩石の溶けたマグマが地表に流れていたと考えられていますから、地球上にはおそらく生物はいなかったことでしょう。
では、月のクレーターは、どのようにしてできたのでしょうか?
月は自転しているのに、なぜ裏側を見ることができないのでしょう?
月に模様があるのはなぜなのでしょうか?
昔の人は、なぜ月でうさぎがもちをついていると考えたのでしょう?
「きれいだなあ」とただ月の美しさを愛でるのもよいですが、
色々な疑問を持ったり、
習ったことを思い出したりしながらながめるとさらによいと思います。