こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
広島の平和記念式典で、
松尾一実市長が、
日本が参加していない核兵器禁止条約への署名・批准を
求める被爆者の思いを受け止め、
核兵器のない世界の実現に向けて、
リーダーシップを発揮してほしいと政府に求めました。
核兵器禁止条約は文字通り核兵器の開発や保有などを禁止する条約です。
核兵器を保有しない122の国や地域が賛成し、
2017年7月に採択された条約です。
この条約採択に貢献したということで、
核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)は2017年ノーベル平和賞を受賞しています。
50か国が批准(国内で条約締結を認める手続きをすること)すると、
90日後にこの条約は発効します。
現在、半数の25の国・地域が批准しています。
核保有国や日本は、署名・批准していません。
日本は、アメリカの『核の傘』に頼っているからです。
アメリカと同盟関係にある日本は、
アメリカの核兵器があるおかげで、
他国から攻撃されないという考え方があるのです。
他国からの攻撃をアメリカの傘で防いでもらうイメージですね。
2018年入試では、この核兵器禁止条約やICANのノーベル賞受賞に関する出題が多く見られました。
その中には、前述の日本が署名しない理由を説明させる出題もありましたよ!