こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
今回の参議院選挙の比例代表制で取り入れられた「特定枠」。
前回のブログで触れましたが、参議院の比例代表制は、
政党が獲得した議席のうち、個人の得票数の多い順に配分されます。
特定枠に指定された候補者は、自分の得票数に関係なく、優先的に配分されます。
この制度の導入の目的は、「鳥取・島根」「徳島・高知」の合区の議員を救済するためです。
合区というのは、人口の少ない隣接する選挙区を1つに合わせた選挙区です。
参議院の選挙区は都道府県を単位としていますが、
人口の少ない県から1名当選者を出すと、人口の多い都道府県から数名の当選者を出しても、
「一票の格差」が縮まらないので、2つの県を合わせてしまったということですね。
しかし、2つの県が合わさっているので、ある県は参議院議員がいないということが起こり得ます。
その救済策として、合区の候補者を優先的に当選できるようにしたということです。
この特定枠は、徳島県と島根県出身の自民党2候補者が利用していますよ。