こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
南山中学校女子部の学校説明会に行きました。
今年度入試(現6年生)から、「調査書」の提出をなくすという発表がありました。
出願は、ウェブエントリーのみとなります。
5月の説明会では、各教科の先生から出題についての説明があります。
今回の説明会でお話しされた内容を大まかですがご紹介します。
国語科
出題文には、学校からのメッセージがこめられています。
今回の出題文には、「一人ひとりがかけがえのない存在である」という
メッセージを込めて出題しました。
漢字・語彙は、文章読解の支えとなるものなので、きちんと勉強しておいてください。
入試では、漢字の書き取りで、丁寧に書いていないと不正解になることがあります。
小説文では、比喩が多用されていましたが、言葉・表現に敏感になってほしいと思います。
言葉ひとつひとつの理解から文章全体の把握と細部の理解ができるようにしてください。
算数科
今回の受験者平均は89.7点に対して、合格者平均は127.6点と開きが大きく、
算数の苦手な受験生には厳しかったかもしれません。
しかし、分数の計算ミスをしている受験生、問題把握が不十分な受験生、
作図の問題まで行けなかった受験生など、もったいない失点も目立ちました。
来春も、計算問題は入れるので、計算問題で正解してから、安心して、
他の問題に取り組んでください。
記述解答や作図解答も継続して入れるので、練習をしっかりやっておいてください。
理科
語句の暗記でなく、教科書に出ている内容の理解が大切です。
近年の入試を見ていると、教科書に関連する問題が合否を分けています。
教科書に取り上げられている事象に「なぜ?」という疑問を持ちながら、
考察することが大切です。
さらに、教科書に漢字で載っているものは、漢字で解答しなければなりません。
プログラミングの問題は、論理的思考や思考力を持ってほしいというメッセージであり、
ダンゴムシやオレンジジュース、ドレッシングなどを題材にしているのは、
身近なものに理科的な関心を持ってほしいというメッセージです。
社会科
現代の社会問題を解決する力を養っていきたいので、
①基礎知識
②文章・図・表を読み取る力
③現在の日本や世界への関心(習ったことと関連付けて)
に関する能力を問います。
入試問題を解いていくうちにわかる問題や聞いたことのない語句も
他の部分にヒントがあるので、粘り強く解いてください。
問われていること以外のことまで書き加えてしまう受験生が見受けられました。
設問を正確に把握し、適切に答える練習をしておいてください。
南山中学校女子部の入試問題は、どの教科も文字数が多く、
何を問われているかをまとめる処理能力が問われます。
知識を習得した段階で満足せず、それがどのようなものなのかを
説明できるくらいであってほしいですね。