こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
5月11日(土)に、愛知中学校で開催された「入試結果報告会」に行きました。
愛知中学校の志願者数は、平成28年度が1225名、29年度が1300名、
30年度が1347名、今春が1378名と年々増加しています!
今回の報告会は、入試問題も配布資料に含まれており、
出題の意図や受験者の解答状況などの具体的なお話がありました。
ここでは、概略をご紹介します。
【作成者の出題意図や対策】
国語
・ 基本的な言語知識が身についているかを知りたい。
・ 多くの本を読み、文章読解に慣れておいてほしい。
・ 文章で取り上げられている内容で、比較・検討する力を見たい。
・ 大学入試改革を踏まえて、出題傾向が変わっていく可能性はある。
算数
・ 文章題を含め、単元の典型的な問題が多いため、
スピードと判断力が要求される。
・ 来春の出題傾向に変更の予定はない。
社会
・ 初見の問題に対する判断力・思考力・読解力を見たい。
・ 学校の教科書(東京書籍)をよく読んでおいてほしい。
・ 複数の資料を読み解く問題が増えている。
・ 2年前から論述問題を出題しているが、来春も出題する予定。
・ 時事問題を出題する。(在学中に新聞を用いた活動もある)
理科
・ 学んだことを身の回りのこと・生活に結び付けてほしい。
・ 災害など、時事にも関心を寄せてほしい。
・ 教科書は、細かいところまで読み込んでほしい。
【今春の入試報告会状況】
国語
傍線部の近くを読めば答えの出る問題の正答率は高いが、
文章全体を読んで解答する問題や「何のため」と「どのように」の2点を答えに盛り込む問題などに
なると正答率が低くなる。
算数
大問1は、小問の数を減らしたため、丁寧に取り組む時間があったと思われる。
全体の正答率も63%であった。
文章を注意深く読んでいないことで不正解となったと思われる問題(大問1の10と14)がある。
大問2は、正八角形と速さの問題だが、正答率は28%と低かった。
大問3は、「推理」が求められる問題で、慣れていない受験生もいただろう。
社会
大問2・3・4の正答率は、70%を超える良い出来だった。
大問1の正答率は62%であるが、問5~8は基本的な内容で正答すべき問題。
年代判別問題や時事問題に弱い受験生が多かった。
裁判制度に関する出題は、頻出問題であり、正答率が高かった。
理科
よくできていた問題は、熱の移動に関する問題、台風に関する問題、ヒトの体やセキツイ動物に
関する問題。あまりできていない問題は、ガスバーナーの使い方、水の循環にちなんだ計算問題、
電気の実験に関する問題が挙げられる。
他にも在校生の体験談も参考になったのではないでしょうか。
「6年生の頃は、平日は2、3時間、休日なら5~8時間を受験勉強に費やしました」
「問題の解き直しに力を入れました」など。
来春の入試は、1月18日(土)です。
今春と同時期ですから、多くの志願者・受験者が予想されます。
大勢の受験生の中で、落ち着いて試験に臨めるように、
しっかり勉強しておきましょう。
明倫ゼミナールでの愛知中学校の学校説明会は、
10月13日(日)を予定しております!