こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
アイヌ民族を「先住民族」と認めた「アイヌ新法」が、
参議院本会議で可決されました。
明治時代に「北海道旧土人保護法」が制定されました。
これは、「保護法」とありますが、アイヌの人々に、アイヌの生活習慣や言葉をやめさせ、
本州以南の日本人の生活・文化に同化させるものだったようです。
1997年に「アイヌ文化振興法」が制定され、北海道旧土人保護法は廃止されました。
アイヌ文化振興法は、アイヌに関する知識を広め、多様な文化の発展に貢献することを目指しています。
今回の新法は、アイヌの人々を先住民族と法律で認めました。
これにより、アイヌの伝統的な儀式や生活を続けられるように、
国有林の利用や河川の利用(サケの捕獲など)などに特別措置が取られます。
中学受験の勉強としては、江戸時代にシャクシャイン率いるアイヌ軍と松前藩の戦いや
明治時代に、蝦夷地から北海道と改名され、開拓使を置き、屯田兵が開墾したということを習います。
2013年には、「二風谷(にぶたに)イタ」と「二風谷アットウシ」が伝統的工芸品に指定されました。
アットゥシは、アイヌの民族衣装としてテキストに出ていましたね。
北海道の地名に、アイヌの言葉がもとになっているものが多いということも習いました。
入試においては、アイヌ文化振興法にちなんだ出題も過去にあります。
この機会に、アイヌ文化について調べてみるのもおもしろいですね。