こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
日本は、国際捕鯨委員会(IWC)に脱退することを通告しました。
南極海や北西太平洋で行ってきた調査捕鯨をやめ、
領海と排他的経済水域で商業捕鯨を30年ぶりにするということです。
調査捕鯨とは、クジラの生態や資源量を目的にクジラを捕獲することです。
乱獲により、クジラが減ったことで商業捕鯨が禁止されました。
商業捕鯨は、クジラを食用や製品材料とすることを目的に捕獲することです。
ミンククジラなどの小型のクジラは増えているということで、
日本は、商業捕鯨の再開をIWCに求めていたのですが、受け入れられないので、
脱退に踏み切ったということです。
クジラをたくさん食べ過ぎて嫌いになったというおじいちゃん、おばあちゃんがいると思います。
食べ過ぎて飽きたということだけでなく、現在と冷凍技術より劣るため、肉に臭みがあったらしいです。
給食でよく食べたというお父さん、お母さんもいらっしゃるかと思います。
しかし、6年生に「クジラを食べたことのある人?」って聞くと、食べたことのある人は3分の1くらいでした。
社会で、日米和親条約を学習する時に、アメリカが捕鯨をしていたことに少し触れます。
20年前なら、「アメリカがクジラを獲っていたの?」って驚く受験科生もいたのですが、
現在は、ほとんど驚きません。
捕鯨自体が頭に思い浮かばないのかもしれません。
今回、商業捕鯨が再開されても需要はあるのかという疑問も投げられています。
水産庁では、商業捕鯨再開後は、需要を喚起するために、学校給食への提供も検討するようです。
今後、商業捕鯨ができなくなった経緯や日本の伝統的な鯨漁を紹介した番組もあると思います。
「クジラは減っているから獲らないように」ということで、商業捕鯨ができなかったわけではないようですから、
見ておくと良いかもしれませんね。