私立中学受験科ブログ

2019年入試時事問題対策 「イギリスEU離脱!」

こんにちは。

明倫ゼミナール私立中学受験科です。


2019年3月にイギリスがEUを離脱する予定です。

EU(ヨーロッパ連合)は、ヨーロッパを政治・経済で1つの国のような状態にしたものです。

共通通貨ユーロを作り、通貨価値を高めたり、

加盟国間での人や物の行き来を自由にしたり、

加盟国間の関税を無くしたりしました。

こうして、EU加盟国同士で協力する組織ができたのですが、

EUを維持・運営するための負担や加盟国間のさまざまな格差などの問題もあります。

イギリスには、多くの日本企業が進出し、製品を生産しています。

そして、イギリスからEU加盟国各国に輸出しています。

イギリスがEUを離脱することで、イギリスで生産した製品の輸出がしにくくなるかもしれません。

イギリスは、なぜEU離脱に向かったのでしょうか。

EU加盟国内では豊かな国ですから、EUの分担金の負担が大きいです。

それに加えて移民問題が影響しました。

EU加盟国は一つの国のようなものですから、どこかのEU加盟国の国籍を持っていると、

EU加盟国のどこへ行っても働くことができます。

そのため、EU加盟国で、あまり経済的に豊かでない国から、イギリスなどの豊かな国に仕事を求めて、

引越して来るようになりました。

引越して来た人々は、イギリス国民と同じ扱いを受けますから、

イギリスの手厚い社会保障も受けられます。

このことが、イギリスの失業率と社会保障費負担を上げていると問題視されたのです。

2016年にイギリス国内で、EU離脱の是非を問う国民投票が行われた結果、

わずかにEU離脱を希望する人が多かったのです。


EU離脱案について、イギリス閣議では承認されましたが、不満を示して辞任した閣僚も出ました。

EU首脳会議では、EU離脱案が承認されましたが、

この状態でイギリス議会が承認するかどうかわかりません。


やってみよう!

1 イギリスで、EU離脱の是非を国民に問うために2016年に実施されたことは何か答えなさい。

2 イギリスの首相の名前を答えなさい。

3 EUの本部がある国を答えなさい。

4 EUの共通通貨とイギリスの通貨を答えなさい。

5 2か国以上の国や地域が、協定により自由貿易を行うことがある。

  自由貿易協定を表すものを次から選びなさい。

 ア EC  イ ユーロ  ウ FTA  エ TPP  オ APEC



答え

1 国民投票

2 (テリーザ)メイ

3 ベルギー

4 ユーロ  ポンド

5 ウ 



2016年イギリスで行われた国民投票の結果を受け、EU離脱に向けて進みました。

2017年入試では、南山中学校女子部で以下の出題がありました。(設問の表現は一部変えています)

① 1952年の原加盟国6か国とは、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、フランス、イタリアと、

  あと1か国はどこか。

② 1952年に結成された共同体の目的を、「戦争」「資源」という語句を使って説明しなさい。



解答例

① ドイツ(西ドイツ)

② 資源をめぐる戦争が起こらないように、資源を国際的に管理するため。

11月6日のブログで、はやぶさ2が小惑星リュウグウに到着したのが2016年6月27日となっていました。

正しくは2018年6月27日ですので訂正させていただきました。

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