こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
沖縄県宜野湾(ぎのわん)市にある米軍の普天間基地(普天間飛行場)を
沖縄県名護市辺野古(へのこ)沿岸部に移設することで、
日本政府と沖縄県が対立しています。
一旦沖縄県は、辺野古埋め立て工事を承認しましたが、
翁長知事の時に、埋め立て承認を取り消し、国と沖縄県との裁判になりました。
沖縄県が敗訴となり、埋め立て工事は再開されましたが、
デニー玉城沖縄県知事も辺野古移設反対の立場をとっており、
県民投票を実施して、県民の反対意思を示すようです。
普天間基地は、住宅地にあるため「世界一危険な基地」と言われました。
沖縄国際大学の敷地内に米軍ヘリコプターが墜落したことがありました。
近隣住民は、騒音や米兵とのトラブルに悩まされてもいます。
日本政府とアメリカ政府は、辺野古沿岸に基地を移すことで、
問題を解決しようとしているのです。
基地移転先の辺野古は、住宅地から離れた海岸を埋め立てて滑走路を造るので、
騒音や危険、米兵との接触が少なくなるというわけです。
しかし、全く問題がなくなるというわけではありません。
埋め立て工事をするわけですから、沖縄の自然が破壊されます。
米軍基地があるわけですから、事故やトラブルの恐れはあります。
しかも「海兵隊」と言って、敵地に乗り込んで戦う部隊がいるので、
アメリカを攻撃しようとする国が、自国を攻撃されないように沖縄にある基地を攻撃するかもしれません。
さらに、日本にある米軍専用基地の約70%が沖縄県にあり、沖縄本島の約15%を占めます。
沖縄の人にとっては、「なぜ沖縄だけ基地負担が大きいのか」という思いがあります。
東アジア・東南アジアの地図を見ると沖縄が重要な場所であることがわかりますよ。
やってみよう!
1 米軍基地を日本に置くことを認めている条約を答えなさい。
2 沖縄にある「世界一危険な基地」と言われた米軍基地名を答えなさい。
3 2の移転先として日米両政府が合意している場所を答えなさい。
4 3の埋め立て工事は、人魚のモデルとも言われる絶滅危惧種の生物の生息に影響がある
という意見があります。その生物とは何か答えなさい。
5 沖縄県にある米軍専用基地は、沖縄県全体の土地のどのくらいを占めるか、最も近いものを選びなさい。
ア 5% イ 10% ウ 20% エ 50% オ 70%
答え 1 日米安全保障条約 2 普天間基地(普天間飛行場) 3 辺野古 4 ジュゴン
5 イ 沖縄島に限ると、約15%
愛知県の私立中学校の入試問題でも、普天間基地に関する出題や
普天間、辺野古の場所を地図中の地点から選ぶ問題がありました。