こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
今週も台風の動きから目が離せませんでしたが、授業はそのままやれそうですね。
今年は「フェーン現象」という言葉をよく耳にしませんか?
先日も塾生から「フェーン現象って、日本海側で起こる現象じゃないの?」と聞かれました。
質問した彼女は、「フェーン現象の影響で、太平洋側が暑くなる」という天気予報を聞いたそうです。
社会科では、「フェーン現象により夏の日本海側で高温になることがある」ということを習います。
しかし、フェーン現象そのものは、日本海側でのみ起こる現象ではないのですね。
前述の彼女は、社会科の勉強が記憶にあったのですね。
フェーン現象というのは、湿った風が山を越えると乾いた風になり、
その乾いた風が山を下る時に高温となる現象です。
標高が高くなれば気温は下がり、標高が低くなれば気温は上がりますから、
山を越えた風が下りる時には温度が上がります。
空気は標高が100メートル上がるたびに、温度が1度ずつ下がりますが、
雲のあるところでは0.5度しか下がりません。
逆に、空気が標高100メートル下がるたびに、温度が1度ずつ上がります。
このため、山を越えて下りて来た風は、山の反対側の地域よりも高温になります。
理科でもフェーン現象は学習します。
前述のことを参考にして、空気の温度が何度になるか考えてみましょう。
標高2000メートルの山地があり、標高1000メートルから上は雲が出ています。
標高0メートル地点の温度は25度で、その空気が風となって、山を越えて、反対側に行った時の温度を答えなさい。
標高0メートルの地点 25度
標高1000メートルの地点 15度 (100メートル上がると1度下がる)
標高2000メートルの地点 10度 (100メートル上がるとで0.5度下がる)
山を越えた標高0メートルの地点 30度 (100メートル下がると1度上がる)