こんにちは。
明倫ゼミナール私立中学受験科です。
先日、育友会(南山中学高等学校のPTAのような組織)と南山女子部が開催した「中学入試説明会」に行きました。
この説明会では、毎年、南山女子部の先生が、各教科の出題についての説明があります。
多くの保護者や児童が参加していますから、お聴きになった方も多いと思いますが、簡単にまとめましたので、ぜひお読みいただき、受験勉強にお役立てください。
各学校の入試問題には、それぞれの学校がどのような考え方をもって教育を行っていくかということが反映されています。
南山中学校では、「人間の尊厳のために」という教育理念に沿って日々の教育活動を行っていますが、どの科目も、「いのち」の尊さ、ひとりひとりの存在のかけがえのなさと向き合うことの重要性や、表面的に見えているものだけを理解するのではなく、その見えているものの背景に広がる「見えないもの」まで心を配りとらえようとすることの大切さについて考える姿勢が必要な問題を作成しています。
国語について
・ 文章の主題・要旨をつかむ力をつけてほしい。
・ 言葉の知識をつけるために、辞書を使って、意味や関連する知識においても学んでほしい。
・ 記述問題は、答えに入れるべき「条件」をつけることが多いので、問われていることと条件を漏らさず書く練習をしてほしい。
・ 選択肢問題においては、国語が得意であろう受験者においても、読み落としがあるので、丁寧に読む習慣をつけておくと良い。
算数について
今年度は、大問の数を減らしたことにより、じっくり考える受験生が力を出せたと思う。
・ 計算問題は確実に正解し、安心した上で、残りの問題に取り掛かれるようにしてほしい。
・ 記述問題や作図の問題を継続して出題するので、しっかり練習しておいてほしい。
理科について
文章・グラフ・図を読み取る読解力、考察・仮説を立てる思考力、文章・グラフで答える表現力を求めた。
・ 生物、地学、化学、物理の4分野から出題する。
・ 教科書に出て来る用語や知識を理解し、自分の言葉で説明できるようにしてほしい。
・ 可能なら実験や自然観察を行い、スケッチをしてほしい。
社会について
小3から小6までに学習する社会科全てを出題範囲とし、因果関係や背景なども問う出題を心がけている。
・ 中学校での学習の土台として、基礎知識は正確に覚えておいてほしい。
・ 背景知識を考える習慣をつけておいてほしい。
グラフの表していることを考えたり、歴史人物・事件の特色や意義を考えたり。
・ 書いた答えを見直す習慣をつけてほしい。
設問に対して正確に答えているか。
・ 教科書で習ったことと社会で起こっていることを関連させたり、
家族と「なぜ注目されているか」などを話し合ったりしてほしい。(時事問題対策)
以上のように、どの教科においても、多くの知識が身についていることを前提とし、正確な読解力や思考力を求めています。
知識の丸暗記で済ます人や、問題を解くことを面倒くさがっている人では、答えられない問題になっていますよ。