こんにちは。
今日は天皇誕生日であり、冬期講習スタート日です。
2017年・平成29年もあとわずかになりました。
2019年4月30日に、今上天皇(きんじょうてんのう:在位中の天皇。明仁様)が退位され、5月1日に、皇太子徳仁親王が、新天皇に即位されます。
きっかけは、2016年8月に、今上天皇が、高齢のため、全身全霊で象徴としての務めを果たしていくことが難しくなってきたことを心配しているという「お気持ち」がテレビで放映されたことでした。
昭和天皇が、ご高齢になってから、皇太子時代の今上天皇が、代わって務めを果たされたことが何度かありました。
そのご経験から、同じ務めであっても天皇がするのと、皇太子がするのとは違うというお考えをお持ちになったようです。
皇位継承については「皇室典範」という法律に定められています。
天皇は、政治に関して意見を述べることはできません。
したがって、「退位を希望する」とは言えないので、現在の「お気持ち」を述べられたというのです。
その「お気持ち」を受けて、2017年6月に、「天皇陛下の退位特例法」が成立しました。
今上天皇は、現在の日本国憲法になってから、初めて即位された天皇ですから、初めての「象徴天皇」ということになります。
6年生は社会科で「天皇は、日本国と日本国民統合の象徴」とか「国事行為」とか学習しましたね。
「象徴」ということの理解に苦しんだことと思います。
今上天皇は、「自分の行動が日本人を象徴する」というお考えをお持ちであり、国民に寄り添うのが務めであるというお考えのようです。
被災地訪問や慰霊に、積極的に行かれるのは、そういうお考えからだということです。
宮内庁にお勤めになっていた方が、こんなエピソードをテレビ番組で話していました。
東日本大震災後、国内に節電が呼び掛けられました。
皇居は、節電の必要がない(計画停電の対象外の区域とか、自家発電もできるとかという意味だと思います)のに、「国民がやっているのなら」と暖房を消したり、接見する場所を小さな部屋に代えたりしました。
「寒いでしょうから暖房をつけましょうか」と尋ねると、「寒ければ、服を重ねればよい」とお答えになりました。
やってみよう!
1 日本国憲法の三大原則のうち、天皇の地位に関するものはどれになりますか。
2 天皇が行う形式的・儀礼的な行為を何と言うか。
3 2を行うには、どのようなことが必要か。
4 天皇が退位した後は、何と呼ばれるか、答えなさい。
5 在位期間が明らかな天皇で、在位が最も長い天皇を答えなさい。
答え
1 国民主権
2 国事行為
3 内閣の助言と承認
4 上皇
5 昭和天皇 1926年~1989年