私立中学受験科ブログ

身近な理科知識 燃焼と水

こんにちは。

前回、エアコンと飽和水蒸気の関係を書きました。

ブログに上げる前に、塾生に話したところ、予想通り、「ストーブは?」という質問が出ました。

ストーブに関しては、電気ストーブと石油ファンヒーターで異なります。

電気を使って熱を生み出す場合は、エアコン同様に、室温が上がれば、飽和水蒸気量が増えますから、部屋が乾燥します。

石油ファンヒーターなどのように、燃料を燃やすことによって、熱を生み出す場合は、エアコンや電気ストーブに比べて、乾燥しにくくなります。

火のついたろうそくの上にガラス板をおくと、ガラス板が曇るということを5・6年生は習いましたね。

これは、燃える時に、二酸化炭素だけでなく、水蒸気も発生しているからです。

燃料を燃やす形式の暖房は、水蒸気も発生させているため、空気の乾燥が少なくなるのですね。



もう一つ、関連することとして、窓ガラスにつく水滴(結露)も考えましょう。

まず、部屋の中は、暖房で温めていますから、飽和水蒸気量の値が高い状態です。

そこで、空気中の水分を多くためることができます。

一方、外気に触れている窓ガラスは冷たくなっていますから、その周りの空気の温度は低くなっています。

飽和水蒸気量の値は低い状態です。

室内の暖かく湿った空気が、窓ガラス付近で冷やされることで、空気中にためられなくなった水分が、水滴となって現れるのが結露です。



社会科で、北海道の太平洋側が、濃霧によって冷害になるということを習います。

習った人は、飽和水蒸気量の知識から、濃霧の発生原因を復習してみましょう。

2024年7月

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