私立中学受験科ブログ

身近な理科知識 飽和水蒸気量

こんにちは。

寒くなって、6年生の皆さんは、ますます健康に気を遣っていることと思います。

暖かい部屋で、風邪をひかないように勉強していますね。

「エアコンを使うと空気が乾燥するから」と加湿器を部屋に置いている人もいることでしょう。

ここで身近な理科知識の復習です。

なぜ、エアコンを使うと、部屋が乾燥するのでしょうか?

ヒントは、「飽和水蒸気量」ですね。

飽和水蒸気量というのは、一定の温度の空気が、限界までためた水蒸気の量でした。

この飽和水蒸気量は、温度が高いと値が大きくなり、温度が低いと値が小さくなります。

つまり、気温が高ければ、空気の中に多くの水分を含むことができ、低ければ反対に水分を含むことができないのです。

夏の空気がジメジメし、冬の空気が乾燥しているのは、このせいですね。


気温の低い(=湿度の低い)冬に、エアコンで室温を上げると、空気が含むことのできる水分量は増えますから、人間の体から水分が奪われやすい環境になります。

すると、のどが渇いて、風邪のウィルスがのどにくっついて粘膜から侵入しやすくなるわけですね。

「こまめに水分補給をしましょう」というのも、これを防ぐためであり、風邪のウィルスをのどにとどめずに、胃に流すためです。

風邪のウィルスは、胃酸に勝てません!

私の知っている内科医は、この季節、2、3人の患者の診察が終わると、お茶を一口飲むようにしていますよ。

2024年7月

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