こんにちは。
愛知県の私立中学校や県外難関中学校の受験をお考えの小学生とそのご家庭をサポートする、明倫ゼミナール私立中学受験科です。
9月28日の臨時国会初日に衆議院を解散し、10月22日総選挙になりました。
今春の私立中学入試では、「伊勢志摩サミット」「オバマ大統領広島訪問」「アメリカ大統領選挙」「リオ五輪」「参議院選挙」「東京都知事選挙」などがあり、多くに時事問題の出題がありました。
来春は少なくなるかなと思っていましたが、この衆議院総選挙は要チェックですね。
安倍晋三内閣総理大臣は、「国難突破解散」としています。
解散の理由として、消費税を上げた時に増える税収の使いみちの変更と北朝鮮への対応の仕方を国民に問うためとしています。
消費税が10%に上がった時、増えた税収分を、国の借金の返済と社会保障費に充てるとしていました。
それを、国の借金返済分を減らし、「人づくり改革」として、高等教育の無償化に充てるとしています。
弾道ミサイルや核実験を行う北朝鮮の脅威から、国民を守るために、国民の信任を得て、北朝鮮に対して毅然とした態度で臨みたいということです。
野党からは、
「消費税が10%に上がるのは、2019年10月だから、今、解散する理由にはならない」
「北朝鮮の脅威への対応について、何を国民に問うのか」
という意見が出ています。
野党議員や政治評論家は、
・ 国会で、森友学園と加計学園問題を追及されないようにする。
・ 内閣改造によって内閣支持率が回復した。
・ 野党民進党から離党者が相次いでいる状態で、強い野党がない。
・ 小池百合子東京都知事が関与する政党(小池百合子知事が代表の「希望の党」設立)の体制が整う前。
などを理由に、「今なら選挙に勝てる」と踏んでの解散だろうとして言っています。
「何で次々に別の政党に移るの?」という質問を塾生からもらいました。
政党は、政治に関して同じ考えを持っているグループですから、意見が合わなければ、別の政党に移ることもあります。
また、議員にならなければ、自分の考えている政策を実現することはできませんから、選挙に勝てる政党に所属したいということもあります。
少し前(6月)に、小池百合子東京都知事が、「(新党が)蜘蛛の糸のような形になっては意味がない」という発言をしました。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」は、地獄に落ちた大泥棒のカンダタが、お釈迦様に助けられるのですが、自分だけが助かろうとして再び地獄に落ちるという話です。
「改革を目的とせず、自分が国会議員になることだけが目的の議員が集まっても意味がない」という意味のようです。
立候補した人が、どんな目的で立候補したのかを見極めることは、「政治に無関心」では無理ですね。
このあたりも、社会科の「選挙」の単元で、「現在の問題点」として習いましたね。