こんにちは。
愛知県の私立中学校や県外難関中学校の受験をお考えの小学生やそのご家庭をサポートする、明倫ゼミナール私立中学受験科です。
夏期講習も終盤になり、応用問題に取り組んでいます。
暗記科目と呼ばれることもある社会科も応用力を試されます。
5年生の授業で、「盆地は、昼と夜、夏と冬の気温差が大きく、くだものの甘味が増すと言われます。盆地の気温差が大きいのはなぜでしょうか?」という記述問題がありました。
答えの例は、「海に面していないため」となるのですが、では、「なぜ、海に面していないと気温差が大きくなるの?」と尋ねるとなかなか答えが返ってきません。
「社会科は覚えればよい」と思っていると、そういった疑問も持たずに、解説に書いてあることを覚えてしまいます。
そこで、教師側が疑問を投げかけて、考えさせてから、水と地面の温度変化の違いについて説明するわけですが。
そうすると、「砂漠の夜は寒いっていうよね」って返ってくることも。
「じゃあ、何で、気温差が大きいと、果物が甘くなるの?」と子どもたちから質問が出ます。
「答えを出して終わり」という状態から、少し脱しました!
考えさせるとおもしろい答えも出てきます。
「暑さで水分が抜けて、寒さで実が引き締まるのかな」
「果物も気合が入るのか!?」(これはウケ狙いでしょう)
果物の生産が盛んな地域のJAのホームページなどを見ると、答えは、「気温が低い夜は、木や実の生長がにぶり、昼間に光合成をして蓄えた栄養を、生長に使わず、実にためた状態になるから」のようです。
「果実は、動物に食べられることで、種を移動させることができ、その結果、子孫を増やすことができる。だから、果樹は、ストレスがあった方が、生存競争に勝てる実をつけるのだ」と農家の方から聞いたことがあります。
この説明もおもしろいですね。