こんにちは。
愛知県の私立中学校や県外難関中学校の受験をお考えの小学生とそのご家庭をサポートする、明倫ゼミナール私立中学受験科です。
前回、読書感想文の話をしましたが、今回の話が「読書は嫌い!」という人の刺激になれば良いなあと思います。
先日(と言っても2か月くらい前になりますが)、テレビ番組(TBS)「1番だけが知っている」で、今春、難関私立中学校に入学した芦田愛菜さんが、「1番魂が震えた本」として、「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた。」を紹介していました。
芦田愛菜さんは、すでに1000冊以上も読破した読書家だそうです。
読書によって培われた読解力と集中力が、難関中学合格に貢献したことは間違いないでしょう。
5年生は、理科でips細胞を少し習いましたね。
芦田愛菜さんが、前出の「山中伸弥先生に~」を読んだのは小学校3年生の頃だったそうです。
この本は、現在文庫本にもなっています。
本文の他に、多くの注もついており、広い読者層を意識していることがわかりますが、専門的な話も多く、小3生で読んだというのは驚きです。
(恥ずかしながら、私は読んでいる時に「なんのこっちゃい???」と思ったところが何か所もありました・・・)
山中伸弥先生が、ノーベル医学・生理学賞を受賞してのが2012年ですから、受賞後間もなく読んだのですね。
研修医時代は「ジャマナカ」と呼ばれてるほど不器用で、「臨床医は向いていない」と判断して研究者になった山中先生。
山中先生の座右の銘が、「人間万事塞翁が馬」で、その前向きに取り組む姿に芦田愛菜さんは感動したそうです。
中学受験の勉強にも故事成語「塞翁が馬」が出てくることがあります。
「幸不幸は予測できない」という意味ですね。
「とりで(塞)近くに住む老人(翁)の馬が逃げた(不幸)が、その逃げた馬が良い馬を連れて帰ってきた(幸)。
しかし、息子がその馬から落馬して骨折した(不幸)。それが原因で戦地に行かずに済み戦死しなかった(幸)」という故事ですね。
前述のように、山中先生は、整形外科医を目指していましたが、不器用で手術がうまくできないために研究者に転身しました。
その後、アメリカで研究した後、帰国後も研究を続けているうちに、うつ病状態になったそうです。
ご自身は、整形外科医をあきらめたことと、うつ状態になったことを、「2つの大きな挫折」と言っていますが、小さな挫折は数多くあったことでしょう。
中学受験を志す皆さんもきっと共感できる話かと思います。
私立中学受験の国語はもちろん、受験勉強用教材から知識を吸収するためにも読解力は必要です。
読書習慣のある人は、この夏休み、少し背伸びした本に挑戦して見るのも良いかもしれませんね。
読書をあまりしていない5年生以下の人は、夏休みには読書をしましょう。
「速く読めるようになった」「知っている言葉・表現が増えた」「情景を思い浮かべることがやりやすくなった」などの変化が見られるだけで、国語の成績は上がりますよ!
6年生は、読書時間を受験勉強時間に振り替えないでくださいね。
夏期講習や夏季合宿教材をしっかり読み取ることで、読解力を養いましょう!!