こんにちは。
愛知県の私立中学校や県外難関中学校の受験をお考えの小学生とそのご家庭をサポートする、明倫ゼミナール私立中学受験科です。
NHKの「あさイチ」という番組で「親子で知ろう!がんのこと」という特集を7月26日(水)にやっていました。
「なぜ、親子で?小中学校で『がん教育』?」と興味があったことと、夏期講習があるためオンタイムでは見られないということで、録画して見ました。
東京女子医大がんセンター長の木村和彦先生が招かれての説明だったのでした。
「なぜ、子どもにがん教育?」についてですが、1つは、子どもを教育することで、「未来の日本社会が変わる」ということ。
もう1つは、「家族の意識が変わる」ということが答えかと思います。
子どもたちががんに対して持っているイメージは、「怖い」「治らない」「仕事ができない」などでした。
しかし、がんは『早期発見』で、9割は治るということを知り、「安心」を得るとともに、「検診」の重要性を知ります。
『早期発見』されたがんならば、数か月の治療で社会復帰できることを知ることで、がん患者に対するサポート体制のある社会が必要であるということを知ります。
結果として、その子どもらが社会人になった時に、今よりもサポート体制の整った社会に変えているかもしれません。
これらのことを知った子どもは、家に帰って、親にがん検診を受けるように勧めたり、発がんの恐れのある生活を改めるように言います。
検診に行かなかった理由の多くが、「時間がない(でも遊びに行く時間はある)」「お金がかかる(補助がある)」「がんが発見されるのが怖い」ということだそうです。
子どもに「長生きしてほしい」と言われ、「子どもを自立させることが親の務め」ということを思い出せば、検診を受けたり、節制したりするということです。
新たにがん患者となる人が、日本では年間100万人だそうです。
がん細胞は、健康な人でも1日に数千個もできているそうです。
では、がん細胞とは何なのか?
毎日、古い細胞が死滅し、新しい細胞に替わっています。
遺伝子がコピーされて、新しい細胞が生まれるわけですが、そのコピーを失敗し、悪い細胞になったものが、がん細胞だということです。
その悪い細胞を、ナチュラルキラー細胞が死滅させるのですが、それが追いつかないほど増殖した状態ががんの発症です。
がん細胞が10億個あっても直径1㎝ほどで、そうなるまでに10~20年かかり、この段階で発見できれば治る確率が高いそうですが、自覚症状がないので、検診を受けないとまずわからないそうです。
そこから1~2年で、がん細胞は100億個ほどに増殖し、直径は2㎝くらいになるそうです。
そうすると、異変に気づくようになるのですが、当然、1㎝の時よりも治療の負担が大きくなります。
がんは誰にでも起こりうることなので、予防と協力の意識を持つことが必要であるとし、文科省では、平成32年に、全ての小学校でがん教育を行うことをめざしているそうです。