こんにちは。
愛知県の私立中学校や県外難関中学校の受験をお考えの小学生とそのご家庭をサポートする、明倫ゼミナール私立中学受験科です。
6月7日に中国の大学入試が実施され、940万人が受験したということをいくつかの情報番組でも扱われていました。
日本のセンター試験が約58万5千人ですから、約16倍の受験者がいるわけですね。
中国の入試が熾烈だということは、「科挙」が1300年前にあった国ということで納得はできます。
「全国普通高等学校招生入学考試(高考・ガオカオ)」と言いながら、日程が統一なだけで、都市部と地方では問題の難易度や大学定員、合格点が違うの言うのですから驚きですね。
「地域によって使っている教科書が違うから、問題が異なる」というのは、何となくわかるのですが、同じ大学でも都市部出身者用に割り当てられた定員が多く、合格最低点も低いというのです。
これは、地方から都市部への人口流入を防ぎたいという思惑があるというのです。
中国は「都市戸籍」と「農村戸籍」があり、「都市戸籍」の方が、社会保障や就職で優遇されるそうです。
都市にある一流大学に入学した場合、大学の在籍期間は都市戸籍を得られるので、地方出身者は一流大学に入学、そして在学中に就職先を決めることをめざしています。
超難関を突破するためには、進学実績の高い高校に入り、7:00から午前0:00まで勉強するそうです。
それを可能にするためには、通学時間を短縮しなければなりません。
そのため、家族で高校の近くに引っ越して、受験準備をすることもあるというのです。
ですから、地方出身者で、北京大学や精華大学に合格する学生の学力は、非常に高いということになります。
そして、そういった大学に入学できなかった場合、日本の大学に入学することもあるそうです。
欧米の超一流大学に比べて、距離的に近い・治安が良い・在学中の費用が安いからだそうです。
もちろん国立は東京大学、私立は早稲田大学が人気ということです。
日本の大学に入学するには、日本語の習得が必要になります(ここが日本の大学の国際評価の低い原因でもあります)が、それもクリアしてしまうのですね。
6月11日(日) 保護者会&模擬試験 名古屋女子大学高等学校中学校にて。8:30開場。
「受験科ジャーナル」に掲載した問題の答えは、前回ブログにあります。