こんにちは。
愛知県の私立中学校や県外難関中学校の受験をお考えの小学生とそのご家庭をサポートする、明倫ゼミナール私立中学受験科です。
南山中学校には、語学研修ではなく、キリスト教の歴史を学ぶ研修旅行があります。
南山中学校男子部の岡野先生にご紹介いただきました。
私立中学校らしい、南山中学校らしい学校行事です!
南山男子部 イタリア・キリスト教文化研修旅行
キリスト教カトリックのミッションスクールである南山ならではの行事として、「イタリア・キリスト教文化研修旅行」があります。感性の豊かな高校生の時期に、キリスト教の歴史が生んだホンモノの芸術や文化を見に行くというもので、今年で15年目を迎えます。高校1・2年生の希望者約40名で行きますが、毎年参加希望者がとても多い人気の行事です。今年も今週末に参加希望者を対象とした説明会が行われますが、かなりの申込数のようです。高校の2学年でメンバーが構成されるのも大きな特徴で、部活動とはまた違った場面で異なる学年の生徒が一緒に活動することで、人間関係の幅も大きくなります。
参加者が決定するのは1学期末。学校の研修旅行ですので、それから事前学習をみっちりするのも特徴です。イタリアの歴史や文化、言語、そして宗教習慣など、現地でさまざまなことを考えることができるよう、出発前にしっかりと学んで行くのです。
実際に名古屋を出発するのは冬休みに入って12月23日です。つまり、本場でホンモノのクリスマスを迎えるのです!
ヴァチカンに入り、サンピエトロ大聖堂でのクリスマスの教皇の特別な式に参加し、またローマでも特に格式の高い教会で枢機卿のミサに参加します。
クリスマスの特別な雰囲気の中、ヴァチカンやローマの博物館や史跡をめぐり、またカンツォーネを楽しみながらイタリア料理を味わいます。その後、聖フランチェスコの町アッシジで中世宗教都市を散策し、ピサでは地中海貿易によって繁栄した時代の輝きを見、フィレンツェでは華やかなルネサンスの文化に触れ、そしてミラノでは奇跡的に戦争を生き延びた名画「最後の晩餐」を鑑賞してキリストの時代に思いをはせる、という、まさにキリスト教文化の精髄を堪能する8日間の行程です。
ちょっと普通の観光旅行では行かないような見学地やミサに参加する機会もあり、毎年多くの保護者の方が「私たちも行きたい!」と羨望の声をあげる内容です。まさに現代の遣欧使節ともいうこの研修で、もともと寛容な心のひろい南山の子どもたちが、おおらかに異質なものと出会い、他者を理解し、さらに自らを深く理解する。異質なものとの出会いは必ず人を成長させてくれます。
例年、実施後のアンケートを見ると、高校生たちがいろいろなことを感じ、考え、成長した様子が見て取れます。
この内容を聞くと、南山生の保護者でなくとも、「私も行きたい!」と思ってしまいますね。
ローマ、ヴァチカン、ミラノ、フィレンツェに、ピサとアッシジまでも!
見どころが多いので、好奇心旺盛で感性豊かな高校生くらいの年齢でないと吸収しきれないかも!