こんにちは。
愛知県の私立中学校や県外難関中学校受験をお考えの小学生とそのご家庭をサポートする、明倫ゼミナール私立中学受験科です。
さて、今回は、明倫ゼミナール卒塾生の保護者の受験体験をご紹介します。
『中学受験 ~コーチの言う通り自転車の乗り方を教えていたら、飛行機を操縦するようになっていた~』
我が家は中学受験に関して全くの素人でした。愛知県にどんな学校があるかも、偏差値も、どれくらいの勉強が必要なのかも何も知らない状態で始めました。
明倫に入塾する前は、自宅で、受験用教材を使い親が教えていましたが、親子げんかもするようになり、自宅学習に限界を感じました。助けを求めるように入塾を決めました。すぐに模擬試験がありましたが、中学受験における偏差値の捉え方も知らない状態でした。
5年カリキュラムになりしばらくして目標を立てました。それは「6年カリキュラムに自信を持って入れること」です。「〇〇中学合格!」でもよいのかもしれませんが、目標が漠然とし過ぎていて何をしたらよいのかわからなくなるので、ひとまず5年の教材を100%身に付けることを目標としました。
すると、週テストの存在が非常に重要です。週テストに最高の成果を出せるよう綿密な学習計画を立てました。理社を覚えきってから週テストに臨むには、前の週テストの翌日(日曜日)から予習、木曜日に一旦全教科の穴を無くす。子どもが一生懸命勉強にがんばっている分、私も最高の計画を立てるべく何度も作り直しました。子どもは計画に従ってやるだけ。終わっていれば、自信を持って遊べるので精神的にも安定してきました。この状態は、まるで自転車に乗り始める時のようです。子どもの補助輪を外す決心をしたとき、自転車教室で正しい指導の仕方をコーチに教わるなり、ネットで調べるなりします。親が両手でハンドルをしっかりにぎり、子どもはこぐだけ。少し進むと大いに褒めてやりました。ここで完全に手を放すと、必ずガチャーンと転びます。
息子は次第にルーティーンになると、チェックされるのを嫌がり、親に反発するようになりました。「ちゃんとやっているし、成果も出ているからいちいち見ないで」ということのようです。そこで、一度2週間ほど手を放してみました。見事に点数が下がり、派手に転びました。その時、こう話したように思います。
「目標を達成したいのなら、親や塾の言いなりになるんじゃなくて、逆に親や塾を自分の目的のために利用してやりなさい」
今でもそんな気持ちでやっているか、本人の気持ちはわかりませんが、それ以来、一度も息子と衝突することなく、協力し合い平和に受験を終えました。利害が一致したのか、考えようで事はうまく運ぶものです。
今回はここまでにし、次回、続きをご紹介したいと思います。
転びながらも自転車を乗りこなせるよになったK君ですが、飛行機乗りになるまでには、まだまだ紆余曲折ありました。