こんにちは。
愛知県の私立中学校や県外難関中学校の受験をお考えの小学生とそのご家庭をサポートする、明倫ゼミナール私立中学受験科です。
街路樹の根本や空き地などにタンポポの花や綿毛(冠毛)をよく見かけます。
綿毛を飛ばしている子どもの姿も。
「タンポポの花を1つとって来て」と言われて、タンポポの花を1つだけとっている自分の姿を思い浮かべてください。
受験科コースの5、6年生は、「そういうことか」とピンと来ましたね?
タンポポの場合、一般的に花と思われているものは、たくさんの花が集まったものでしたね。
1枚の花びらと思っていたものが、1つの花であるということですね。
つまり「タンポポの花を1つとって来て」と言われて、茎を折って持って来ると、
「なんでこんなに?1つって言ったじゃない」と言われることになりますね。
もちろんこれは理科的な発想です。
日常会話の場合は「意地悪」ですね。
日本で多く見られるようになったタンポポは、在来種のタンポポ(明倫使用教材には、カントウタンポポが出ています)ではなく、帰化植物のセイヨウタンポポです。
セイヨウタンポポは、種子の数が多く、種子が軽いため、遠くにたくさん飛びます。
また、受粉しなくても種子ができ、花は1年中咲きます。
そのため、セイヨウタンポポがどんどん増えてしまったということでしたね。
「セイヨウタンポポ最強じゃん!」は、このことを習っている5年生の教室から聞こえてきた塾生の声です。
在来種のタンポポが花を咲かせるのは春ですから、今の時期、在来種のタンポポの花を見ることができるかも!
在来種のタンポポとセイヨウタンポポは、がくのように見える総苞(そうほう)が、上を向いているか、反り返って下を向いているかで区別できます。
(花を支えるようにすべて上を向いているのが在来種です)
在来種のタンポポを見つけたら、理科の先生に教えてあげましょう!!
受験科生の皆さん、タンポポの花を見つけたら確認してみてください。
私立中学校の先生方も、理科に関する身近な事物の観察はしてほしいとおっしゃいますよ。